どうも、片岡カタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
水曜日は芸能世界の考察。
ウィズコロナ時代のドラマはやりにくい。
ドラマが再開、でも気になるのは三密で
自粛期間が明け、ドラマの撮影も進んだようで、春ドラマたちが続々と最終回を迎えています。
良かったねえ。
ついに半沢直樹が始まりましたしね。放送回数どうするんだろ。
ウィズコロナと簡単に言うけれど、人類全体が試行錯誤していかないといけないなんて、これまでそんな時代があっただろうか。
さて、絶賛ウィズコロナの中で、あからさまに三密対策がされたドラマを発見しました。
警視庁・捜査一課長 ーヒラから成り上がった最強の刑事!ー です。
前も一課長で1記事書いてまして(前後編の大ボリューム)
お前一課長好きすぎるだろとのお声も聞こえつつ、また一課長の話をするわけです。
大丈夫か、私。
ドラマが三密を避けるとどうなるか
でね、早速一課長の話をするんですけど(おい)、
最近の放送見ていたらね、これまで当たり前だと思っていた世界って当たり前じゃないんだなと思わされたんですよ。
一課長は刑事ドラマですから、要所要所に取調室のシーンが挟まれます。
狭い部屋に机ひとつとデスクライトがある、よくある風景。
でもよくよく考えたら、これ三密以外の何物でもないわけじゃないですか。
狭いし、一つの机で対面だし、密室に3人以上集合するし。
さて、一課長はどうするか。
机を2つにしてました。
横から見ると、斉藤由貴・机・机・容疑者 の並び。
小学校で給食の時に机を迎え合わせにするじゃないですか。あれです。
カメラ割りも、斉藤由貴正面、容疑者正面、斉藤由貴正面、容疑者正面が続いて、やっと横からの図が入るんですよ。9対1の割合で。
机が二つあることをなるべく感じさせないように撮影されているのでしょうね。
対面で話す事自体よくないって言われてますしね。
でも横から見たシーンが入る度「遠いな!!」と感じてしまいます。慣れません。
そのシーンを見てから、どのドラマを見ても「このドラマはどうやって三密対策をしているか」ばかり気になるようになりまして、全くストーリーに集中できなくなってしまいました。
それにしても、本当の警察はどうしてるんだろ。真ん中にアクリル板立ててるのかな。
必ず窓も扉も閉めないといけないから換気はどうしてるのかな、次亜塩素なんとかで殺菌してるのかしら。
他にもある三密対応シーン
さてさて、一課長では他にも三密対策をしてまして。
前半と後半に「必ず星をあげる!」と一課長が大声で鼓舞する名物シーンがあるんですよ。
これまでは会議室に机を並べて100名以上の捜査員がぎゅうぎゅうに座ってたんですけども、こちらももちろん三密的にアウトです。
さて、どうしたか。
一課長、前半は「数名の捜査員の前で必ず星をあげると言う」に変更されていました。
後半は大量の捜査員が野外で探し物する流れなのですけど、そこをうまく逆手にとって、野外で捜査員を集めてちょっと大きい声出すシーンに変更されておりました(怒鳴りはしない)
もちろん捜査員は互いにソーシャルディスタンスを取りつつですから、画面に映る人数には限界があるんですよね。だから、すっごい捜査員減った感あるんすよ。
最後はもちろん犯人を呼び出して「あなたが犯人ですね」とやる訳ですが、もちろん野外、そして全員ソーシャルディスタンス。
めっちゃバラバラに立ってる感半端ない。
全員バラバラに立ってるし、犯人と警察の間に距離ありすぎて、崖の上じゃないのに(公園か海沿いの道路)、なぜか崖の上にいるように感じる時あるわ。
厳格に三密に対応したら、どのドラマでもこうなるんだろうな。
ストーリー自体も三密対応済み
あとね、珍しく感心したシーンがありまして、
刑事ドラマですから、冒頭は殺人現場シーンから始まります。
通常だったら遺体に接近して着衣やら何やら調べますが、三密的には少々厳しい。
ではどうするか。
なんとまあ「近づくとくしゃみが出るご遺体」設定にしたんですな。
OK、 OK、わかってるぜ、何を言っているのか訳わからんだろ、これから説明するからちょっと待ってくれ。
あのですね、ご遺体の周囲に大量のコショウが撒き散らされていて、2m以上近づくと強烈にくしゃみが出てしまうという設定にされてたんですよ。
だから通常の捜査員は近づけない、その上、コショウから身を守る為に否応にもマスクをしないといけない。
ストーリー自体が三密対応しているのですな。
「大量のコショウでくしゃみが出るから近づけない」なんて、一課長以外の刑事ドラマでは絶対にできないアレな設定ではありますが、どうにかこうにかドラマを作ろうとする製作陣の試行錯誤に感銘を受けました。
ウィズコロナ時代は工夫の時代と呼べるかもしれません。
最後に
一課長だけでなく、これから制作されるドラマは、多かれ少なかれウィズコロナの影響を受けることになります。
いつも通りに制作されていれば大傑作になったドラマだったのに、三密に配慮した結果、凡作になってしまうなんてこともあるかもしれません。
そう思うと、少々やるせない気持ちになります。
逆に言えば、臨機応変に対応しながら新しい作品を生み出すきっかけになるのかもしれません。
もうコロナ以前の世界には戻れないと腹を括ったもん勝ちなのかも。
一課長を同じ刑事ドラマである「相棒」だったらどう対応するのかとか、結構楽しみにしております。
そうそう、蛇足ですけど、一課長で登場する笹川刑事部長だけ、常にアベノマスクしてるんですよ。
見るたびに「アベノマスクって小せえな・・・・」と思うし、まじで息苦しそうで見ていられん。
お願いですから他のマスクを装着させてあげてください。
官房長官ですらつけてないくらいなんだから。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。