「ざる中華」にまつわるエトセトラ -食べて書いてまた食べる話57ー

氷 火曜日:食べ物の話

どうも、カタカナことカタオカカナです。

いかがお過ごしでしょうか。

カタカナ
カタカナ

火曜日は50音で綴る食べ物の話。

今回は「ざ」。

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「ざ」といえば「ざる中華」

このシリーズを書いていると、時折セルフケンミンショーになることがあります。

「○がつく食べ物」と検索した結果、知らなかった食べ物に行き当たることが多く、こんなの知らなかった!とブログそっちのけで夢中で調べてしまったりして・・・

この前の「げのつく食べ物」の時もそう。

「げんなり寿司」にまつわるエトセトラ -食べて書いてまた食べる話55ー
50音で綴る食べ物の話、こんかいは「げ」。「げ」のつく食べ物を調べてみたけれど、どうにもこうにもアパッチ野球軍みたいな顔ぶれになるやん。

大抵、ケンミンショーでも取り上げないような地方の地味食べ物を調べてしまうのですが、今回は本家でも取り上げているであろう食べ物が目に留まりました。

「ざるそばは通の食べ物ぽいのに、ざるうどんはそんな感じでもないのはなぜ?」というよく分からん疑問を調べていたら、見つけたんですよ。

 

ざる中華を。

 

ざる中華?

 

ざる中華・・・・?

 

汁のない状態で容器に盛り付けてある中華麺とするなら、それはつけ麺なのでは・・・・?

ざる中華に迫る

まずは現物を見ていただきましょう。

暑くなってきましたね!「ざる中華」の季節がキマシタ! | まるごと青森
暑くなってきましたね!「ざる中華」の季節がキマシタ!。まるごと青森では、青森県の観光・物産・グルメなどを「まるごと」ご紹介します。

ざる中華は、黄色い中華麺をざるに乗せ、めんつゆで食べる食べ物なんだそう。

ざるといい、麺にのっかっている海苔といい、めんつゆといい、完全に和。

これはつけ麺でもなけりゃ、ラーメンでもないようだ・・・

 

ざる中華は主に東北地方で食べられているそうです。

山形の冷やしシャンプーといい、東北の方たちは何につけて冷やしたいのだろうか・・・?

大阪在住の身としては、元々寒い土地なのにさらに冷やそうとする気持ちがあまりわかりません。暑いのが苦手ってことなのでしょうか。

秋田発「緑のざる中華」

さらに調べ進めると、新たなざる中華情報が入ってきました。

秋田のざる中華は緑色の麺が主流らしい。

秋田の夏の風物「緑のざる中華」、地元製麺会社が今年も
ヤマヨ(秋田市泉中央1、TEL 018-863-5344)が4月下旬、夏季限定の家庭用調理麺「緑のざる中華」の販売を始めた

この緑はほうれん草由来で、さらににんにくと卵まで練りこんでいるそうな。

和風でさっぱり食べたいのかと思いきや、がっつり系のにんにくを入れてくるあたりに人間の欲を感じます。さすが佐々木希を生んだ県だけある(個人の感想です)

中華麺を出しで食べる「京都のキーシマ」

そういえば、京都には中華麺をうどんの出汁で食べる「キーシマ」をだすお店があります。

https://kyotopi.jp/articles/BKv33

こしょうでなく七味で食べるのですが、理由は「ラーメンになってしまわないように」。

え!? 中華麺食べるのに?人間の心理って複雑・・・・

 

ざる中華も、中華麺+めんつゆにして和に寄せていっていますねえ。

京都はにおいが強いもの辛すぎる酸っぱすぎるものが苦手で、素うどん素ラーメンが好き(ネギすら別添)といいますが、東北の方もそうなんでしょうか。

中華を和風に落とし込んでいるし、自分のフィールドに巻き込みたいタイプなんかな。

最後に

食べたことのないざる中華のことをあれこれ書いてきました。

間違っていたらすみません。

 

ざる中華は確実にケンミンショーで特集してるよね、一般のご自宅の食卓(いっつも座敷に長机)に訪問してケンミンがわしわし食べるとこ放送してるだろうなあ。

「そこに山盛りのざる中華が・・・」「我先にと箸を伸ばすケンミン、みんなめんつゆをたっぷり絡めておいしそうにほおばる」「山形キッズにも大人気」、見える見えるわ。

 

そうそう、冒頭で言っていた、ざるそばは通の食べ物ぽいのに、ざるうどんはそんな感じでもないのはなぜ?の件。

カタカナが考えた答えは・・・

①ざるそばは落語に登場したり、昭和の小説家など粋人がが好んだイメージがあるため、日本の正統派イメージがついた。

②そのため、ざるうどんもざる中華もざるそばの模倣に見えてしまう
(ざるそばのうどん版と思われている。九州のダルビッシュ的なランクダウン感)

③そのせいで、ざる○○が生まれる度にざるそばの正当性が高まっていく図式になっている。

あーーー、ざるうどん食べたい・・・・(ざる中華食えよ)

カタカナ
カタカナ

今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。