どうも、カタカナことカタオカカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
水曜日は芸能世界の考察。
3密対応はテレビの中にも押し寄せています・・・
私の絶望
私はいま深く絶望している。
ここまでの絶望を感じたことはない。
Switchが出荷停止になってどうぶつの森ができなくなった絶望ですら、いま心を支配している絶望に比べれば小さいものである。
何にそんな絶望しているのか、だって？
それはねハニー、ヒルナンデスがあまりに面白くないからだよ。
３密禁止によって破壊されたテレビバラエティ
コロナウィルス対策として３密に気をつけようと周知されて久しい。
一応ご紹介しておくと、下記３つの密を指す。
- 換気の悪い密閉空間
- 多数が集まる密閉場所
- 間近で会話や発生をする密接場所
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614802.pdf
この密を避けるため、現在スーパーのレジ列も間をとって並ぶ仕様になっている。
テレビもこの３密に反応した。
ニュース番組等で人と人の距離をとって出演したり、Web回線をつないで自宅から中継している場面をご覧になったことはないだろうか。
時期を考えると当然の流れなのだが、この方法をいち早く取り入れたのがヒルナンデスである。
メインMCの南原のみスタジオに置き、その他出演者は全てWeb回線での出演を行っている。
ヒルナンデスは構成の8割が「みんなでVTRを見る」なのだが、現在も出演者はWeb上でVTRを見てコメントをする形を取っている。
何がって、私を絶望させたのはこれなのだ。
VTRを見て出演者が気の利いたコメントをする、情報バラエティ系番組は全てこの形で成り立っている。
しかしながら、この形にWebが加わると恐ろしくつまらないのである。
コメントを言う際もお互いに遠慮するのか中々しゃべりださない。
しゃべりだしたと思ったら、他の人も話し出してぐちゃぐちゃになる。
回線だからどうしてもタイムラグが発生して、気持ち悪い間が発生する。
笑いを生むのは間の力によるところが大きい。
少々の時間なら我慢できるが、2時間ずっとこれではつらい。
とにかく、私の拙い筆力では言い表せないくらいつまらないのだ。興味のある方はぜひ一度ご覧になってほしい。
大切な時間を頂戴して申し訳ないが、一見は百聞にしかずと昔の人も言っている。
さらに恐ろしいのは、このWeb出演が未来のテレビの形なのではないかという予感である。
現在の最高につまらないヒルナンデスが、いずれテレビ全てのスタンダードになるのではないかと危惧し、絶望しているのである。
失って気づくこと
そもそもヒルナンデス自体がつまらないだろというご意見は重々承知している。
開始して30分以上経過してから始まるスタジオのオープニング、豪華な出演者の無駄づかい、南原の存在の意味（これについては別の機会を設けたい）など、つまらないが和音になっているような番組であろう。
私だって、たまにある平日の休みに見るくらいだ。
それだって、世間が一生懸命働いている時にだらだらとヒルナンデスを見て無意味な時間を過ごしている私、そう今日は休日・・・感を高めるがために見ているのだ。
面白いと思ってみたことはない。
ヒルナンデスなぞハライチ・岩井のいう「お笑い風」（お笑いっぽいことしてる雰囲気）の最たるものだろう。
しかしながら、現在の状況から振り返ってみると、平常時のヒルナンデスの「お笑い風」でさえ出演者の巧みさによって作り上げられていた番組であったことに気づかされる。
気の利いたコメント、そこから広がる出演者同士の会話、司会の進行などなど、全てがその場にいる出演者や製作側のチームワークによって作られたグルーヴであったのである。
人と人が集まり、近づき、話し、動くことで生まれる力がそこにはあったのだ。
私はそれを当たり前に享受するばかりで、何も気づいていなかった。
そして今や人と人が近づくことすら禁じられてしまった。
何がおもしろいんだと揶揄していた「お笑い風」ですら目にすることができない未来が、刻一刻と近づいているのである。
最後に
それでも私は一縷の望みを持っている。
これからテレビバラエティがどんどんWeb中継になっていったとしても、きっとそこから生まれてくるものがあるだろうと。
それを作り出すのは、きっと現役の漫才師やコント師の人たちだろうと思っている。
テレビがどんどんつまらなくなっていくこと、同時に自分たちの面白さが伝わらなくなること、これらに最も憤っているのは彼らだろうからだ。
そして、彼らほど創造性とやる気と対応力がある人種はいない。
間の抜けたWeb中継という状況に対応し、Web中継ならではの間や面白さを作り出してくれると信じている。
そう思うと、現在は何のリスペクトも受けないヒルナンデスであるが、これから最先端のバラエティになる可能性を秘めているのかもしれない。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。
