どうも、カタカナことカタオカカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
水曜日は芸能世界の考察。
久しぶりにやばいテレビ番組に出会った・・・
激やば案件「伊野尾くんの”見た目以上”」
久しぶりにやばい案件に出会った。
「やばい」がプラスの意味に用いられるようになった昨今だが、こいつは昔ながらの「やばい=とんでもない」かもしれない。
何がって、「伊野尾くんの”見た目以上”」の話だ。
NHK総合で3日連続で放送された5分番組・・・というのは後日調べた事項である。
スカーレットの後にテレビを点けっぱなしにしていたら流れてきたこの番組、その衝撃といったら!あなた!!!
勝手に盛り上がってしまって恐縮であるが、これが冷静でいられるかっつー話なのだ。
フェチシズムの行き着く先
始めは、きれいな光が溢れる昼下がりの部屋の中でHey! Say! JUMPの伊野尾慧がリラックスして過ごしているだけの映像に見える。アイドルPVみたいなもんかと思うだろう。
ところがどっこい、映像が進むにつれ超アップの写真に加え、「見えないものまで見てみたい」とテロップが入り、猫の舌やらを電子顕微鏡で見た画像と使った機材の紹介が挟まってくる。
あれ?もしや科学番組だったのかな?と思っていると、次第に伊野尾の歯の原子写真が出たり息の分析をはじめたり、「聞こえない音まで聞きたい」と言い出したとおもったら、本人の腸の消化音やら血流音を流してくる。
これだけでも中々攻めているなあと思うが、本当にやばいのはこれらの画像や音の同列として、「伊野尾慧愛用のパジャマが乾いて繊維が伸びる音」を扱っていることだと思う。
いやいやいやいや、何を録音しとんねん。
なんやこれと思っていると、ベッドに寝そべる伊野尾の体を「まつげは10mm」「ほくろ3兄弟」等再び観察し始めてPVに戻ったかと安心した矢先、またすんげえ科学機器で寝息を採取しだす。
伊野尾の体の観賞と化学分析が同時に行われ、美しい映像としてまとめあげられて放送されてる。
なんだこれは。
5分×3本という短い時間であったが、色んなものの行き着く先を見てしまったようでしばらく混乱が収まらなかった。
「推しの部屋の壁になりてえ」
女性アイドルPVは「男優がでないアダルトビデオ」と言われて久しい。
水着にベッドで添い寝は基本として、アイスをなめる、バナナをほおばるなど、とかく直接的に性を想起させる映像が多い。
逆に男性アイドルPVは「ドキドキさせる・キラキラしている」がメインであり、「キャーー!!」という黄色い声援を起こさせる映像がメインだ。
そこにきて「伊野尾くんの”見た目以上”」である。
女性アイドルPVでもなく、男性アイドルPVでもない、どちらも遥か後方に引き離している。
もちろん男性アイドル的に「かっこいい・・・♡」的視線もあるだろうが、この番組は伊野尾をあくまで美しい観賞物的存在として扱っている。もちろん女性アイドルのように消費される対象でもない。
それでいて電子写真やら聞こえない音やらを愛でるという、上記アイドルPV以上のフェチ要素が満載なのだ。完全にフェチシズムの行き着く先である。
ここまで書き出してきてふと気がついたのだが、この感じ、既視感がある。
あれだ、オタのみなさん(特に腐女子界隈)が推しの尊さが極まったときに言い出す
「推しの部屋の壁になりてえ・・・」に近くないだろうか。
推しをいつまでも見ていたい、できるだけ細部まで見たい。
でも自分と推しが直接関わるなんてことは考えず、ただただ間近で見守りたい。
推しが幸せに過ごしているところを見ていたい。
彼女たち(と言ってしまうが)のすごいところは推し本人だけでなく、推しをとりまく世界さえ尊いと思っている点にある。
そりゃ洗濯物が乾く音だって尊いに決まっているじゃないか。
伊野尾の美しい容姿を観賞し、リラックスしている姿も見られ、体と愛用品を超アップ(原子レベル)で拝見できる。
この番組は「推しの部屋の壁になりてえ・・・」を完全に叶えてくれている。
「伊野尾くんの”見た目以上”」は「推しの壁になりたい」世界に踏み込んだだけでなく、最先端科学と技術をもってして映像にしてしまったのだ。
NHK、恐ろしい子・・・・!である。
普段から税金ドロボー的な言いがかりをつけられやすいというのに(私の税金もあなたの税金も使われている)このフェチシズム&推し尊い企画を実現したこと、あまつさえスカーレットの後、正確には天皇陛下の即位晩餐会番組の後に流そうとするチャレンジ精神、どれをとっても正負両方の意味をこめて「やばい」と思う。
間違いなく「やばい=とんでもない」内容であったし、攻めた番組が多い近年のNHK番組の中でも、賞賛に値するやばさであった。惜しみない拍手を贈りたい。
最後に
ここまで書いておいて何なんだが、当番組の再々放送は未定の状態である。
申し訳ない・・・・・
とはいえ、ふとした隙間時間に再放送されるのが常であるし、どうしても見たい方は嘆願書を贈るのもよいだろう。
反響によっては次回作の製作が行われるかもしれない。
それにしても、伊野尾慧っつー人選も絶妙だよなあ。
妖精みたいな雰囲気というか、透明感があるというか、変にエロい感じにならないというか。
もしこれが木村拓哉だったら多分賛否両論(否多め)になってかもしんない。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。