どうも、カタカナことカタオカカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
火曜日は50音でつづる食べ物の話。
今回は「ゆ」。
湯せんってなんだ?
湯せん。
漢字で書くと湯煎。
湯煎(ゆせん)とは鍋等に湯を沸かし、その中に一回り小さい容器を入れて、内側の容器中で食材を容器ごと間接的に加熱する調理法のこと。
テレビを見ていたら、霜降り明星のせいやがバレンタインデーのチョコを作ってたのですが、湯せんの意味が分からずにチョコレートにお湯を直接ぶっこんでたんですよ。
もちろんチョコはしゃばしゃばに溶けて、型で固めるとかそんな状態ではなくなっちゃってて。
それを見ながらね、私はいつ湯せんの方法を知ったのだろうと疑問が湧いてきました。
確かに「湯せんしましょう」と言われただけじゃ、何をどうすればいいのかさっぱりわかりません。
湯せんには2種類あり、先ほどのチョコレートのようにお湯をわかしてその上にボウルや鍋をのっけて間接的にあっためる場合と、レトルトのように袋をお湯の中に入れてあたためるパターンがあります。
なじみがあるのは、やっぱり後者の袋をお湯に入れるパターン。
つーか、こっちしかやらずに人生が終わっていった方、山ほどいると思う。
前者は明らかに「料理のテクニック!」と思わせる格式(という名のめんどうくささ)が漂っています。
湯せんを覚えたきっかけ
自分が前者の「お湯にボウルを浮かべて」パターンを知り、実行したきっかけ・・・となると、やはりバレンタインチョコの作り方に接した時のように思います。
今思えば、バレンタインって女児が料理をするきっかけランキング1位なんじゃないでしょうか。
もちろんキャンプでカレーを作る、お弁当のおにぎりをつくる、おやつのフルーチェをまぜる、色々なきっかけがありますけど、「湯せんする」なんて行為をするのはやはりバレンタインのチョコ作りくらいです。
私も小学生の頃はチョコレートを湯せんしてたクチでした。
間接的にお湯で温めるなんて考えたことのない行為といいますか、チョコレートってこうやって作るんだ!と世界の秘密を知ってしまった高揚感といいますか、みるみる溶けていくチョコを見ながら一気に大人になったような気持ちがしたものです。
まあ溶かしてみたいだけで、誰に渡すでもなかったのですけれどね。
実際好きな人に手作りのチョコ渡すだなんて恥ずかしくてできるありませんもん。
一方で、チョコをもらう立場の男性は湯せんを知ることなく成長していくのでしょう。
多分のんきち(夫・41歳男性)も、現在でもチョコの湯せん方法なんて知らないと思います。
霜降り・せいやのチョコは男性のリアルともいえなくない。
最後に
バレンタインの手作りチョコレートなんて、いまはもうしゃらくせえイベントだとしか思えないのですが、子どもが料理を覚えるきっかけとしては上々かもしれません。
湯せんだって、知らないよりは知ってた方がずっといいですし。
そりゃ日常生活で使うことなんてないかもしれないけど、突然魔王が現れてどうしたもんかと思ってたら、村の長老に「ヤツを倒すには湯せんしたチョコレートを用意するしかない」と宣告されるかもしれないじゃないですか。
そんな世界の存亡がかかった状態で、湯せんなんて知りませんなんて言えないし、同時にチョコにお湯をぶっこんだヤツを作ってミッション失敗する訳にもいかないし。
バレンタインデーのついでに湯せんを覚えられるのならば一石二鳥だぜ!
とはいえ、思い返してみるとチョコを湯せんしている子どもを見ながら、親は片づけものに思いを馳せてげっそりしていたかもしれません。
大人になった今は、湯せんの後のお湯を使えば片づけものがささっと進むからいいなと思ったりしますが、さすがに子どものころはそこまで気が回りませんでしたねえ。
きっとチョコまみれになったボウルを大人が何食わぬ顔で洗ってくれていたはず。
お母さん、おばあちゃん、お手数をおかけしました。
湯せん同様、適度な距離感と温度で見守ってくれてたと思うとありがたいものですね。
私が自分の子どもの湯せんを見守ることはないだろうけど、してもらったことは10年先、20年先でも忘れずにいたいものです。
今日もここまでお読みいただいて、ありがとうございました。
それではまた明日。