どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
火曜日は食べ物の話。
みんな大好き冷たくて甘いあれ。
今回のお題は「そ」
50音で綴る食べ物の話、今回は「そ」です。
これはもうね、ひとつしかないですよ。ソフトクリーム!!
老若男女問わず、みんなが好きなハッピーな食べ物です。
ソフトクリームは素晴らしい
ご想像の通り、カタカナもソフトクリームが大好きです。
第一回の「あ」はアイスクリームだったし、
(
ソフトクリームの何がたまらないって、あの作り方ですよね。
機械からくるくるくるって出てくるあの感じ。
頼んでから提供されるまで、
真っ白なクリームがコーンの中に収まって、
息を詰めて見守ります。
最後にてっぺんの角ができたときの感動!
他の食べ物にはない
エンターテインメント性がたまりません。
出来上がっていく様子は何回見てもドキドキしちゃう。
さらになにが素晴らしいって、
ごく控えめに言って、
ソフトクリームの思い出
そうそう、めっちゃめちゃよく覚えてる思い出があるんですよ。
小学校6年生の時のことです。
当時住んでいた岐阜の片田舎に、
サーティワンじゃないの。おそらく個人店。
そのお店のアイス、私の知っているアイスとはラインナップが全然違っていました。
全部見たことない、とにかく初めて見るものばっかりだったんですよ。すべてがキラキラしてて。
思えばジェラート屋さんだったのかもしれません。
端から端までおしゃれに見えました。小さなお店自体もアイス自体も。
アイスクリームの名前もみんなが知っている「バニラ」「いちご」
バニラをヴァニラ、
20年以上前ですから、
見慣れていないものだった
「ソフトクリームはありません」
しかし、うちの母・レイコはあたらしもの好きのミーハーなもんで、
まあドキドキしました。大人の世界だもん。
難しい名前のいちごアイスを買ってもらって(私はいちごアイス原理主義者)、恐る恐る食べてい
駆け込んできたのは、幼稚園くらいの女の子をおんぶしたおばあちゃん。
とても暑い日だったから二人とも汗だくで、
銃弾飛び交う戦場をかいくぐってやっとたどり着いたかのような必死の顔
おばあちゃんは入るや否や、大きな声で言いました。
「ソフトクリームください」
お店の人は微笑みながらいいました。
「ソフトクリームはありません」
この瞬間のおばあちゃんの顔!いまでもくっきり覚えています。
すべての希望を目の前で奪われた驚愕の顔をしていました。
この世の終わり、みたいな表情で。
お店の人は微笑みながら言うのです。
「こちらからお選びください」
渡されたメニューを手に、おばあちゃんはずっとうつむいたままでした。
背中におぶわれたまま、子どもがメニューを覗き込もうとしてた。
私は強く思いました。
「大人になってアイスクリームやさんになったら、絶対にソフトクリームを置こう」
あのおばあちゃんが暑い中駆け込んできても大丈夫なように。
悲しい顔させないように。
買いに来た人に恥ずかしい思いをさせないように。
ソフトクリームって、すごくすごく大事なものなんだ。
アイスクリームやさんになりたいなんて考えた事もなかったのに、
カタカナ少女は強く強く決心したのでした。
ソフトクリームは大事
持ち前の共感性爆発!って感じですが、しばらくして、そのアイスクリームやさんは閉店してしまいました。
子ども心に「ソフトクリームを置いていないからだ、やっぱりソフトクリームは大事なんだ」と思った事を覚えています。
私は結局アイスクリームやさんにはならなかったけど、ソフトクリームが大好きな大人になりました。
父タケシの定年祝いで行った北海道でも、かにいくらウニにも目をくれず、ひたすらソフトクリームを食べてました。雪の中で。
ミルクが濃厚なのかめっちゃおいしいの。
ここまでくると大好きというか執着ですね。
いまでもアイスクリームやさんに入ったら、ソフトクリームがあるか必ずチェックしています。
あのおばあさんへの気持ちが、数十年かけて謎の執着にメタモルフォーゼした感がありますね・・・
死ぬ時もソフトクリームへの執着で成仏できなさそう。
多分、ソフトクリーム屋さんの自縛霊になると思います(迷惑)
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。