どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
火曜日は食べ物の話をお届け。
カタカナ的「き」のつく食べ物とは・・・?
私の栗きんとん、あなたの栗きんとん
50音順でつづる食べ物の話、今回の「く」のつく食べ物は「栗きんとん」です。
おいしいですよねー、栗きんとん。
毎年秋が楽しみです。
・・・・ん?栗きんとんが秋ってどういうこと?ですか?
ははーん、なるほど。
あなたが思う栗きんとんと、私が思う栗きんとんは違うかもしれません。
もしかして、こちらの栗きんとん?
多分なんですけど、あなたが思い浮かべてる栗きんとんってこちらじゃないでしょうか?
そうそう、おせちに入っている栗きんとん。
さつまいものペーストに栗の甘露煮が入っていて、金のように鮮やかな黄色で縁起物としてお正月にいただくねっとりしたあれ。
ノンノンノンノン。
それじゃないんですよ。
おせちの栗きんとんももちろんおいしいですけど、違うんです。
私が好きな栗きんとんはこちら。
裏ごしした栗で作られた和菓子の栗きんとんです。
栗きんとんがない!
あれ、何かがおかしいと気づいたのは家を出て大阪に住みだした頃。
秋になっても栗きんとんが出回らない。
ずっとね、私の探し方が甘いんやと思ってたんですよ。
大阪にも慣れてないし。
後々のんきち(夫)と出会ってから聞いたのですが、大阪では和菓子の栗きんとんはマイナーな存在でなんだそうな・・・・
のんきちも私と出会うまで和菓子の栗きんとんを食べた事がなかったそうです。
もったいないなあ、おいしいのに・・・と若干大阪府民に同情してた(何様)私ですが、さらに時が経ち、気が付いたのです。
栗きんとんと聞いて和菓子を思いつく方が少数派であることに。
栗きんとん(和菓子)は地方フード
私の出身地である岐阜県美濃地方には中津川という栗の名産地があります。
中津川の名産が栗きんとんなんですよ。
地元の名物を全国区の食べ物だと思っていたという・・・・
あれですね、大阪の人が「雷おこしってみんな食べるやろ?」って思ってるのと近いですかね。食べないし。
名古屋の人が「えびせんべいはどこのが好き?」みたいなね。どこのって何。
九州の人が「錦糸素麺食べたい」みたいなね。そもそも錦糸素麺って何。
京都の人が水無月・・・・ってしつこい。
とにかく「地元では当たり前であっても、外に出ると知っている人は知ってるぐらいで、知名度が無い訳じゃないけどメジャーじゃない食べ物」が地方ごとにあるということでしょう。
私が思う栗きんとん
さて、私が愛する栗きんとん。
裏ごしした栗と砂糖をでっかい釜で炊いて、布巾を使って栗の形にひねっただけの素朴なお菓子です。
口に入れるとほろっとほどけて、栗の風味がいっぱいに広がります。
栗そのままでもおいしいけど、ひと手間かけることでなめらかでほんのり甘い幸せな味になるんですよね。
すぐ乾燥するから賞味期限短いし、地味すぎて全くインスタ映えしないし、どこのお店も栗のシーズンにしか出さないから広まらないし。
どうにもこうにも絶対に主役にはなれない
The・岐阜って感じのお菓子だなあ。
あとね、その昔、探偵ナイトスクープで見たのですが「耳くそみたいな栗きんとん」があるらしんですよ。
字面では一切おいしそうじゃないけど。
炊いた釜の底に残る栗きんとんなんだそうで、香ばしくて甘くてめっちゃくちゃおいしいらしいです。売り物にならないから、お店の人しか食べられない幻の栗きんとん。
ああ、死ぬまでに一度食べたい。
今日のまとめ
全国区の栗きんとんはあっちであっても、私の栗きんとんはこっち。
こればっかりは譲れない。
そこまで大げさじゃなくても、ひとそれぞれ違う栗きんとんがあっていい。
もしあなたが私の好きな方の栗きんとんを食べた事がないのでしたら、今年の秋にお試しいただければうれしいです。
あれがカタカナが好きな方の栗きんとんかーと眺めていただけるだけでも光栄です。
うう、ここまで書いたら栗きんとんが食べたくなってきました。
なのに秋が始まるまで我慢しなくちゃならないなんて、なにこのプレイ。
栗きんとんが食べられる日まで何とか頑張って生き抜こうと思います。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。