「道半ばではあるが、やりきった」-カタカナ的イチローの思い出とお礼の言葉ー

イチローが引退した 木曜日:人

どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。

いかがお過ごしでしょうか。

カタカナ
カタカナ

木曜日は人の話をお届けします。

イチローの思い出と引退について考えたことつれづれ。

イチローが現役を引退する日

先日、イチローが現役引退を発表しました。

引退会見時の彼の言動は人々に深い感慨をもたらし、高い評価を得ています。

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正直、いまだに実感が湧きません。

イチローの思い出

イチローがオリックスに所属していた頃、1度だけ試合を見に行ったことがあります。
高校のクラスメイトがファンクラブに入っていて、チケットを取ってくれたのです。

その頃のイチローはアイドル的人気で、ファッションすら「イチカジ」と呼ばれでもてはやされていました。

それにしても「イチカジ」て。ダサいな。

 

とにかく大人気だったイチローを岐阜長良川球場まで見に行ったのです。

ミーハー心まるだしの女子高生数名、野球の知識はまるでありません。

野球を見に行くというより、アーティストのライブに行くような感覚でした。

 

私たちの席は3塁側バックネット裏。

イチローのポジションとは正反対の場所ですから、いくら小さい球場とはいえ、さすがに顔は見えません。

友人が持ってきたオペラグラスを代わる代わるのぞき込み、「本当にイチローだ!」ときゃあきゃあと大いに盛り上がりました。

カタカナ
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今振り返ると試合を見ろと思いますが、岐阜の田舎に当代きっての大スターがやってきたのです。

これくらいの盛り上がりは当然といえます。

 

詳しい経過は覚えていませんが、試合は均衡していました。

2対1でオリックスがリード・・・というところで、イチローの最終打順。

三振だったと思います。

あらら残念と思っていたら、驚きました。 周囲の大人が帰っていくのです。

私たち同様、観客の多くがイチローしか見ていなかったのでした。

イチローのレイザービームを目撃

さらに試合は進み、9回裏、相手チームがヒットで出塁し、ホームランがでれば一発逆転の場面を迎えました。

ピッチャーがボールを投げます。

カキーーーーン!!!

バッターが思いきり振りぬく、大きな当たりでした。

同時にランナーは2塁から走りだします。

 

ぐんぐんバックスクリーンに向かって伸びるボール。

その先にはセンターを守るイチローがいたのです!!

彼は後ろの壁際まですばやく走り、ボールをキャッチしました。

すでにランナーは3塁を回ろうとしています。

 

イチローは大きく腕を上げたと思うと、力いっぱいホームベースに向かってボールを投げました。 (早すぎて、私には手元が見えませんでした)

投げられたボールはギュンギュンとホームベースに向かっています。

カタカナ
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間に合うの・・・!?

スライディングするランナー。

もうだめだ! 誰しもそう思いました。

 

ランナーのスパイクがホームベースに到着する刹那、

バシン!!!

キャッチャーミットが大きな音を立てました。

 

アウトーーーーーー!!!

球審の雄たけびが響き渡った瞬間、球場はどっと歓喜と興奮の声に包まれました。
イチローがランナーを刺したのです。

キャーキャーと叫ぶ私たちの向こう側に、大きくガッツポーズをするイチローが見えました。

そう、のちに「レイザービーム」と呼ばれることになるイチローの捕殺。
いまでもありありと思いだせます。

あの瞬間をリアルで体験できたことは、私の数少ない自慢の一つです。

誰しも同世代の星が引退することは寂しいもの

それからイチローはメジャーリーグに移籍して活躍を続けました。

私というと、野球部の頃からイチローの大ファンで切り抜きを集めていた人と出会い、結婚しました。 今でものんきち(夫)の夢は「イチローとキャッチボールをすること」。

 

中日ファンである私の父はイチローを見るたび、恨めしそうに話します。

ドラフトの時、イチローは中日に入りたかったんやぞ。

それを中日が無視したからオリックスに持っていかれて・・・

あの時のスカウトと監督が・・・(ブツブツ)

 

1980年より先に生まれた人々は、イチローになにかしらの思いをいただいているのかもしれません。

イチローはまちがいなく40代の星です。

30代にとっても大スター。 50代以上にとっても頼もしい息子のような存在だったでしょう。

誰しも一方的に、まだまだ活躍するだろうと思っていたのです。
無根拠に「イチローは引退しない」とすら思っていたフシすらある。

 

どの世代でもいえることですが、同世代でMAX評価を受けた人の引退は単刀直入に悲しいものです。

自分たちの世代にはあの人がいる。 ばりばり活躍するあの人がいる。
若い頃は意識していなくても、年を重ねるにつれ、心のどこかで誇りにしていたと思います。

カタカナ
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あの人がまだ活躍しているのだ、

だから自分たちもまだまだ活躍できるって。

だから、世代のよりどころになっている人が引退すると、どうしても自分たちの引き際を考えてしまうのです。私たちももうそんな年か、終わりが近いのだ、と。

おつかれさまではなく、ありがとう

しかし、イチローの引退は少し違いました。

ニュース速報をみて落ち込んだ人も、引退会見を見て少しは救われたかもしれないですね。

会見にはやりきった顔をしたイチローがいたから。

 

私たちがよく見る引退は「道半ば、無念・・・」感があります。

だから悲しい。 声をかけるなら「お疲れ様でした」だと思います。

 

でもイチローのように「道半ばではあるが、やりきった」に悲壮感はありません。
すがすがしくさえ思えます。

現役時代もさることながら、引退の言動を見てさらにファンになった人や 認識を改めた人も大勢いることでしょう。

自分がやりきったと思えるように生きればいい、もともと現役を引退したって終わったりしない。

難しいけどイチローはやってくれた。

だから、引退含めてイチローはかっこいい。

カタカナ
カタカナ

いいや、引退したから今こそ、イチローはかっこいい。

だからお疲れ様ではなく、ありがとうございましたと言いたい。

イチロー選手、本当にありがとう

高校生の私たちに興奮をありがとう。

のんきちに憧れと夢をありがとう。

父にぼやきの種をありがとう。

私たちの勝手な期待を背負ってくれてありがとう。

引退=かっこ悪いの概念をぶち破ってくれてありがとう。

全部まとめてありがとう!

そして、これからもよろしくお願いします!!

カタカナ
カタカナ

今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。