どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
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木曜日は人の話をお届けします。
イチローの思い出と引退について考えたことつれづれ。
イチローが現役を引退する日
先日、イチローが現役引退を発表しました。
引退会見時の彼の言動は人々に深い感慨をもたらし、高い評価を得ています。
![](https://i.ytimg.com/vi/MoschCm4-XE/maxresdefault.jpg)
正直、いまだに実感が湧きません。
イチローの思い出
イチローがオリックスに所属していた頃、1度だけ試合を見に行ったことがあります。
高校のクラスメイトがファンクラブに入っていて、チケットを取ってくれたのです。
その頃のイチローはアイドル的人気で、ファッションすら「イチカジ」と呼ばれでもてはやされていました。
それにしても「イチカジ」て。ダサいな。
とにかく大人気だったイチローを岐阜長良川球場まで見に行ったのです。
ミーハー心まるだしの女子高生数名、野球の知識はまるでありません。
野球を見に行くというより、アーティストのライブに行くような感覚でした。
私たちの席は3塁側バックネット裏。
イチローのポジションとは正反対の場所ですから、いくら小さい球場とはいえ、さすがに顔は見えません。
友人が持ってきたオペラグラスを代わる代わるのぞき込み、「本当にイチローだ!」ときゃあきゃあと大いに盛り上がりました。
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今振り返ると試合を見ろと思いますが、岐阜の田舎に当代きっての大スターがやってきたのです。
これくらいの盛り上がりは当然といえます。
詳しい経過は覚えていませんが、試合は均衡していました。
2対1でオリックスがリード・・・というところで、イチローの最終打順。
三振だったと思います。
あらら残念と思っていたら、驚きました。 周囲の大人が帰っていくのです。
私たち同様、観客の多くがイチローしか見ていなかったのでした。
イチローのレイザービームを目撃
さらに試合は進み、9回裏、相手チームがヒットで出塁し、ホームランがでれば一発逆転の場面を迎えました。
ピッチャーがボールを投げます。
カキーーーーン!!!
バッターが思いきり振りぬく、大きな当たりでした。
同時にランナーは2塁から走りだします。
ぐんぐんバックスクリーンに向かって伸びるボール。
その先にはセンターを守るイチローがいたのです!!
彼は後ろの壁際まですばやく走り、ボールをキャッチしました。
すでにランナーは3塁を回ろうとしています。
イチローは大きく腕を上げたと思うと、力いっぱいホームベースに向かってボールを投げました。 (早すぎて、私には手元が見えませんでした)
投げられたボールはギュンギュンとホームベースに向かっています。
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間に合うの・・・!?
スライディングするランナー。
もうだめだ! 誰しもそう思いました。
ランナーのスパイクがホームベースに到着する刹那、
バシン!!!
キャッチャーミットが大きな音を立てました。
アウトーーーーーー!!!
球審の雄たけびが響き渡った瞬間、球場はどっと歓喜と興奮の声に包まれました。
イチローがランナーを刺したのです。
キャーキャーと叫ぶ私たちの向こう側に、大きくガッツポーズをするイチローが見えました。
そう、のちに「レイザービーム」と呼ばれることになるイチローの捕殺。
いまでもありありと思いだせます。
あの瞬間をリアルで体験できたことは、私の数少ない自慢の一つです。
誰しも同世代の星が引退することは寂しいもの
それからイチローはメジャーリーグに移籍して活躍を続けました。
私というと、野球部の頃からイチローの大ファンで切り抜きを集めていた人と出会い、結婚しました。 今でものんきち(夫)の夢は「イチローとキャッチボールをすること」。
中日ファンである私の父はイチローを見るたび、恨めしそうに話します。
ドラフトの時、イチローは中日に入りたかったんやぞ。
それを中日が無視したからオリックスに持っていかれて・・・
あの時のスカウトと監督が・・・(ブツブツ)
1980年より先に生まれた人々は、イチローになにかしらの思いをいただいているのかもしれません。
イチローはまちがいなく40代の星です。
30代にとっても大スター。 50代以上にとっても頼もしい息子のような存在だったでしょう。
誰しも一方的に、まだまだ活躍するだろうと思っていたのです。
無根拠に「イチローは引退しない」とすら思っていたフシすらある。
どの世代でもいえることですが、同世代でMAX評価を受けた人の引退は単刀直入に悲しいものです。
自分たちの世代にはあの人がいる。 ばりばり活躍するあの人がいる。
若い頃は意識していなくても、年を重ねるにつれ、心のどこかで誇りにしていたと思います。
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あの人がまだ活躍しているのだ、
だから自分たちもまだまだ活躍できるって。
だから、世代のよりどころになっている人が引退すると、どうしても自分たちの引き際を考えてしまうのです。私たちももうそんな年か、終わりが近いのだ、と。
おつかれさまではなく、ありがとう
しかし、イチローの引退は少し違いました。
ニュース速報をみて落ち込んだ人も、引退会見を見て少しは救われたかもしれないですね。
会見にはやりきった顔をしたイチローがいたから。
私たちがよく見る引退は「道半ば、無念・・・」感があります。
だから悲しい。 声をかけるなら「お疲れ様でした」だと思います。
でもイチローのように「道半ばではあるが、やりきった」に悲壮感はありません。
すがすがしくさえ思えます。
現役時代もさることながら、引退の言動を見てさらにファンになった人や 認識を改めた人も大勢いることでしょう。
自分がやりきったと思えるように生きればいい、もともと現役を引退したって終わったりしない。
難しいけどイチローはやってくれた。
だから、引退含めてイチローはかっこいい。
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いいや、引退したから今こそ、イチローはかっこいい。
だからお疲れ様ではなく、ありがとうございましたと言いたい。
イチロー選手、本当にありがとう
高校生の私たちに興奮をありがとう。
のんきちに憧れと夢をありがとう。
父にぼやきの種をありがとう。
私たちの勝手な期待を背負ってくれてありがとう。
引退=かっこ悪いの概念をぶち破ってくれてありがとう。
全部まとめてありがとう!
そして、これからもよろしくお願いします!!
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今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。