赤い手袋の思い出 ーいまやっとわかった正解ー

赤いてぶくろ 木曜日:人

どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。

いかがお過ごしでしょうか。

カタカナ
カタカナ

木曜日は人の話。

昔々に出会った女性と赤い手袋の話。

おひつじ座は赤が好き

先日、ぷにさんのブログを読んでいたら下記記述がありました。

「おひつじ座は赤が好き」

牡羊座は黙って赤色ファッション | ホシカラダ遊び | ホシカラダ遊び
生年月日も込みで人を観察してて思うのは、その人の星座の特徴が強く刻まれているホロスコープを見ると、その外見的特徴にもモロに影響が出ているということです。 中でも特に際立ってるなと感じるのは「牡羊座の赤色」。 太陽や月が牡羊座にある人は特にそうです(金星牡羊座もかも)。 牡羊座が印象的なホロスコープの人に実際に会うと、赤...

私、おひつじ座なんですが、確かに小物は赤ばっかり。

靴下はいつも赤、ポーチも赤、マフラーも赤だし、手袋も・・・・

赤い手袋。・・・・・・そうだ、私、赤い手袋も持ってた。

出会いは20年前

あれは19歳の冬。

友人Yと連れ立って、大阪市内のデパートに手袋を見にいったんですよ。

売り場を物色しながら、ああでもないこうでもないとキャッキャしておりました。

平日のお昼だったのでお客は少なく、手袋売り場も50代くらいの女性がひとりいるだけ。

私たちはゆったり楽しく買い物を楽しんでいたのです。

手袋売り場での出会い

いきさつは覚えていないのですけど、いつしか私たちと売り場にいた50代女性は話をしていました。

多分、女性に「学生さんですか?」と声をかけられたのだと思います。

女性はグレイヘアをショートにされた小柄な方で、洋服も清潔感のある上品な雰囲気の方でした。少し垂れ目で。穏やかに微笑みながら私たちの話を聞いていらっしゃいました。

私たちが「自転車に乗るときに手袋がないと寒い」「Yは北海道出身」とかそんなどうでもいい受け答えをしているさなか、女性が突然涙をこぼしたのです。

50代女性、突然の涙

「私・・・・・身内に死なれてしまって」

女性が話し出しました。

「急なことだったからとてもびっくりして・・・・さびしくて。

だからね、あんまりさびしいものだから、自分も死のうと思ってたんですよ。

つらくてね・・・・・・」

涙が頬を伝っていきます。

わたしと友人Yはびっくりして声がでません。

 

「今日もね、ふらふらとここに来たんだけど。あなたたちとお話できてよかった。」

女性は涙をぬぐって、にこっと私たちに笑顔を向けました。

「だから、お礼に手袋をプレゼントさせて。」

手袋をあげたい。もらえない。

カタカナ
カタカナ

!? どゆこと????

えっと、たまたま話した女性が死にたいと思ってて、それで手袋を買わせてくれって言ってんの????

パニックで頭がまとまりません。

さすがの私たちも少々の常識は持ち合わせていますので、Yと2人で「そんなそんな!ダメですダメです!」と全力でお断りしました。

 

しかし女性も引き下がりません。

「お願いだから買わせてほしいの!ね?お願い!」

 

カタカナ
カタカナ

なんでよーーーーーーー!!

出会って15分くらいの人に買ってもらうなんてできないよーーーー!!

 

こどもの頃に聞かされた「知らない人からモノをもらってはいけません」という母レイコの教えも頭をよぎりつつ。

再び、とんでもないですよ!だめですよ!と固辞するわたし達。

手袋をプレゼントしてもらう

まだまだ女性は引き下がりません。

「お願い。プレゼントさせて。」

 

うわあ、困った・・・・ねえ、Y、買ってもらうなんてそんなのよくないよね?

Yが口を開きました。

「・・・・・あんまり断ったら逆に失礼だわ」

え?

「ここはお言葉に甘えさせてもらおうよ」

マジで言ってんの?うそでしょ??

しかし、Yの言葉を聞いた女性は大喜び。

あーーーーーー、もう断れなくなってしまった・・・・・

 

好きな手袋を選んでね、と言ってもらったものの何をどう選んだものか分からない。

カタカナ
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困った・・・・

初めて会った人に手袋を買ってもらうってことが、

こんなに気を使うものだとは知らなかった。

Yはさっさと黒い皮手袋を選んでるし。

こいつ・・・・

うーんと悩みながらも、Yと同じ価格帯の手袋を選びました。

赤地に白で雪柄が編みこまれた真っ赤な手袋。

セール価格で3,000円か5,000円くらいだったと思います。

 

その後、女性は本当に手袋をプレゼントしてくれました。

「ありがとう」って、渡してもらったことを覚えています。

私たち何もしてないのに。

カタカナ
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それからその手袋を使うたび、女性の涙と

「本当に買ってもらってよかったのか」が心によぎるのでした。

やっと分かった正解

その赤い手袋ですが、ずっと大切に使っていたのに、ある日突然無くしてしまいました。

Yとも疎遠になってしまい、あの日のことを語りあうこともありません。

だから今となると、女性との思い出が本当のことだったのか、ただの妄想だったのかよくわからないのです。

 

でね、20年たった今、やっと気が付いたことがありまして。

カタカナ
カタカナ

手袋を買ってもらったあと、お礼を言って、

その女性の連絡先を聞くべきだったなって。

そして時々電話をかけるべきだったって。

年に一度、赤い手袋をつけて会いにいけばよかったのに。

一緒にお茶すればよかったのに。

社会人になった時に、手袋をプレゼントすればよかったのに。

親元から離れたばかりの私たちは与えられることが当たり前だったし、「こんなことがあったんだよ!」と友人に話すことに夢中で、何も気が付きませんでした。

私、昔っからコミュニケーションが苦手だなあ・・・・変わらんなあ・・・

 

あの女性はいまどうしていらっしゃるのでしょうか。

どうか元気で笑っていてほしいものです。

「いまから数年後、手袋を買ってもらったデパートで再会することになるとはまだカタカナは知らないのだった」になるんだったらいいなあ。

カタカナ
カタカナ

本日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。