どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
水曜日は芸能世界の考察をお届け。
書くしかない。ピエール瀧と卓球と電気グルーヴのこと。
ピエール瀧の逮捕
すでにご存知のことと思いますが、ピエール瀧がコカイン所持の容疑で逮捕されました。
「20代頃からストレス解消のために使っていた」と供述したと報道されています。
うん、本当はこんな形で瀧や電気グルーヴ(*以下電気)のことを書くつもりじゃなかった。
元々、今日は私の大好きな電気の曲「N.O.」について書く予定だったのです。
それがまさか。
第一報を聞いてめちゃめちゃ驚きました。信じられなかった。
私の中で電気は
「ドラッグにいちばん近くて遠い存在」だと思っていたからです。
カタカナが思う電気グルーヴ
石野卓球とピエール瀧は16歳からの友人であることもあり、普段の会話も高校生のままかと思うくらいくだらないし、曲の歌詞だって9割ばかばかしい。
もう食べれんもう食べれんやら、死者の書片手に待ってますやら、人間は大統領とか。
この16歳男子の内輪ノリを、冷静に第三者目線をもってやってるのが電気だと私は考えています。
冷静?と思われるかもしれませんが、「フェスは見本市みたいなもんだから分かりやすい曲しかしない。当たり前。」と淡々言い切るし、TVで言わないだけで批評はかなり厳しいこと言うし。
(特に卓球は超がつくほど冷静でクレバーな人だと思う)
内輪ノリと戦略性と音楽性、相反するものが奇跡的なバランスで存在している。
それが電気の魅力そのものだと思うのです。
皆さんも通ってきていらっしゃるから分かると思うのですが、あの学生内輪ノリの世界にドラッグが入ってくる余地なんてないじゃないですか。
全部自前でしょ?世界が内向いてる。
どうでもいいばかばかしいこと、
ドラッグ的なことを正気でやっていることが電気グルーヴの価値。
それを自覚している2人だと信じてた。
だから「ドラッグからいちばん遠い」んだって。
音楽があれば自分で脳内麻薬だせるよ、が電気グルーヴだと思ってた。
瀧に対する世間の反応に驚く
瀧のドラッグ使用で驚いたのもつかの間。さらに私は驚くことになりました。
世間の反応です。
「ピエール瀧がドラッグやってても全然意外じゃない。だろうな、って思う。」
そうなの!?
みんな「瀧はドラッグやってそう」と思ってたの!?
いちばん遠いと思ったのは私だけ・・・・?
この世間の反応を見て、考えを改めざるを得ませんでした。
卓球は絶対ドラッグをやってない
瀧がドラッグとなると、卓球も・・・思われるのが世の常です。
それはない。
だって、卓球は音楽がドラッグみたいなもんだもの。
以前、タランティーノ監督とユマ・サーマンが不倫してるって、ユマの夫が言い出したことがあるんですよ。
その時、アメリカ国民は信じませんでした。
「あほか!タランティーノは映画にしか興味ねえんだよ!不倫なんか興味ねえよ!」と。
私も卓球に対して同様の感覚で
「あほか!卓球は音楽しか興味ねえんだよ!ドラッグなんか興味ねえよ!」と思ってます、はい。
卓球にとって音楽がドラッグだったけど、瀧はそうじゃなかった。
N.O.の世界
そんな時、ふとね「N.O.」を思い出したんですよ。
いつもならまるごと引用はしないのですが、今日はどうしても必要だから付き合ってください。
N.O. 作詞作曲:石野卓球
今じゃ言えない秘密じゃないけど できることなら言いたくないよ
今話しても仕方がないし でも言いたくて仕方がないし
学校ないし家庭もないしヒマじゃないしカーテンもないし
花を入れる花瓶もないし嫌じゃないしかっこつかないし
しかたないなと分かっていながら どこかイマイチ割り切れないよ
先を思うと不安になるから 今日のところは寝るしかないね
学校ないし家庭もないしヒマじゃないしカーテンもないし
花を入れる花瓶もないし嫌じゃないしかっこつかないし
話す言葉はとってもポジティブ 思う脳みそホントはネガティブ
バカなヤングはとってもアクティブ それを横目で舌打ちひとつ
Lalalala・・・・・
学校ないし家庭もないしヒマじゃないしカーテンもないし
花を入れる花瓶もないし嫌じゃないしかっこつかないし
学校ないし家庭もないしヒマじゃないしカーテンもないし
花を入れる花瓶もないし嫌じゃないしかっこつかないし
発表時のN.O.(まりんもいる頃)
N.O.の抱える虚無
この曲は卓球が作詞作曲、さらにボーカルをつとめており、瀧は歌っていません。
この虚無感というか、モラトリアム感というか、ぽっかり空いた感、無力感。
以前、卓球はN.O.について「自分の思っていたことをそのまま書いているから、いまでも全く抵抗無く歌える」と語っています。
いまやカーテンも家庭も花瓶も持っている卓球だけど、まだ心の中にいつかの虚無が変わらず住んでいるのかもしれません。
すんごく感覚的な話で恐縮なんですけど、
この曲の世界はドラッグから遠い気がする。
内側を向いた虚無の中にドラッグは入ってこない。
一方、瀧は「N.O.はオレの歌じゃないからな~」と言っていたと記憶しています。
オレは歌わないっていう意味だったのだろうけど、今となっては違って聞こえますよね・・・・
この歌はオレの世界じゃないって。
N.O.の世界にコネクトし続ける卓球と、しない瀧。
もしかしたら途中で道が別れてしまったのかもしれないな、とちょっと思う。
瀧は日本屈指のフロントマンだ
気持ちが高まりすぎてまとまりがなくなってしまいましたが、よかったらこの動画を見てほしいです。
【FUJI ROCKのN.O.】
ポロシャツ1枚で登場した中年太りのおっさんが、マイクも持たずに会場のボルテージを上げていくところを。
ピエール瀧は間違いなく日本屈指のフロントマン。
私は今でもそう思っています。
ファンはみんな待っている
卓球はこのままいつも通り音楽活動を行って、いずれ出てくる瀧と活動を再開するでしょう。
「電気の歴史やスタンスをもっとも良く理解しているのは電気自身。どこよりも自覚的なグループ」といわれる電気ですから、今回の件も第三者的に理解し、対処して乗り越えていくでしょうから個人的にはあまり心配していません。
それに卓球と瀧はビジネスパートナー以前に、長い付き合いのツレですからね。
卓球は待っているし、受け入れる。
ライブ中のMCで「このヤク中!」くらい言うかもしんない。
それが2人にとって自然なことだと思うんですよね。
突然だけど、もし私が瀧に会うことができたらと想像してみます。
とりあえず一発殴って、ぼろぼろ泣きながら
「バカ!待ってるから!!」って言うと思う(彼女みたいだけど)
ドラッグの容認はしないけど、だからって瀧のすべてを否定する気にはなりません。
だから野暮を承知で今回の記事を書きました。ああ、ほんと野暮だ。
最後に勝手ながら電気ファンの総意をまとめさせていただきます。
「瀧、さっさとリハビリしてこい!ずっと待ってるから!!」
本日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。