どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
水曜は芸能世界の考察をお届け。
心の先生・ナンシー関さんについて思い出すこと。
最近のTVはいかがですか?
あっちこっちから「最近のTVはつまらない」という声を聞きます。
もしくは「くだらないね」とか。
私個人としてはつまらないというより「クイズ番組ばっかりだなー」「どの局も似た様な番組やってるなー」「ヒルナンデスってこんなにつまんなかったっけ」「ヒルナンデスって本当に公共電波に乗ってる?これJCOMパークじゃないよね?」というところでしょうか。
(ヒルナンデスファンのみなさん、すみません)
クイズ番組は教養が得られる訳ですからくだらないことはないはず。
だけど、クイズ番組ばっかりになったらなったでくだらないと言われるのですから立つ瀬がなくて大変だなーと日々思いつつTVを見ています。
TV=ナンシー関
TVの話をしていると、どうしても思い出してしまう人物がいます。
故・ナンシー関さん。
2002年に心不全で亡くなった、世界初の消しごむ版画家でエッセイストです。
ナンシーさんが得意としていたのが「TV批評」でした。
ナンシーさんとの出会い
私がナンシーさんの書籍を初めて読んだのは中学生の頃。
椎名誠氏のエッセイで「ナンシー関の何がなんだかと何様のつもりという本が素晴らしかった。ベランダに止まる鳥に何様のつもり!と思わず叫んでしまったほどだ」的なことが書いてあったんですよ。
それが興味を持ちまして、図書館で探して読んだんです。
もう衝撃で。
TVを見ていて思う矛盾や不審点、怒り、それこそ前述のつまらないなど、私たちが言葉にできない気持ちをするっと言語化してるんですよ。
「うーーー、何だかわからないけど見るたびにもやっとする!」を言い当てもらうとすっきりするし、そうそうそう!わかるそれそれ!とひとりで盛り上がったりしてました。
田舎の15歳女子中学生の私には、
そもそもTVを批評するって観点自体なかったですから。
もっと言えば何かを批評する文化すら知らなくて。
今よりもTVの影響力がずっとずっと大きかった時代です。
TVで言っていること、やっていることは正義だし、全く無批判ですべて受け入れてました。
いま思うと恐ろしい。
今でいうところのメディアリテラシーを教えてくれたのがナンシーさんでした。
余談ですが、選手時代の谷涼子について「10年後選挙にでているんじゃないか」と書いて15年後に実現、松浪けんしろう(漢字がわからん)は「不祥事があったら、しばってる襟足を切る。武士のちょんまげ感覚」と書いて、後日本当になったんですよ。
それくらい各人の特徴や性質をつかんで批評されてたんですよね。
ナンシーさんはもういない
ナンシーさんの書籍を全部読んで、大ファンになってからというもの常にTVや芸能人を頭の中で批評するようになりまして。
「この芸能人はこういってるけど、○○なんじゃないか・・・」
「この番組の××はおかしいんじゃないか・・・・」
どうでもいい思考だって言われたらそれまでなんですけど、おかげでTVに流れてくるものをそのまま受け取らずに、自分のフィルターを通してみる癖がつきました。
もしナンシーさんが今も元気で過ごしてらっしゃったら、どうして今のTVがつまらなくてくだらないのか説明してくれたことでしょう。
でも、もういない。
だから、私も世間も自分の頭で考えなくちゃならない。
何がどうしてどうなったからつまらないのか、原因は何なのか。人はつまらないと言っているけれど本当につまらないのか。どうつまらないのか。
お察しの通り、私が毎週芸能世界の考察を書いているのも、がっちりナンシーさんの影響です。
このブログを始めるときも著作を読み直し、行き詰ったらまた読み直して、勝手に師匠扱いしています。ご本人に言ったらやめてくれと言われるだろうな。
まだまだ足元にもというか、影すら踏めてないですけど、
ずっとファンでいることは間違いありません。
ナンシーさんの亡くなった年齢に近づく私
何で急にナンシーさんの話を始めたかといいますと、ふとWikiを見たらナンシーさんは39歳で亡くなっていることに気が付いたんですよ。
私、来月39歳を迎えるんです。
ナンシーさんが亡くなった歳になる。
あの鋭い文章を書かれていたナンシーさんと、今の私は同い年なのかと戦慄いたしまして。
おいおいおいおいおいと。
今まで私は何をしてきたのかと。
自分の生き様を大反省した気持ちを忘れないように、ここに記すことといたしました。
あとね、私含め、誰でも突然に亡くなる可能性があるってことも。
どんな素晴らしい才能があっても、死んでしまったらどうしようもないですから。
ほんと、みなさんご慈愛くださいね。
もしナンシーさんの著作にご興味を持たれた方は、まず図書館へどうぞ。
必ず置いてありますから。
TVネタは古くなってしまって臨場感がないかもしれないけど、弁舌の鋭さとユーモアは十分感じていただけると思います。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。