どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
火曜日は加齢報告の話をお届けします。
意外と年齢が分かっちゃうぞメール文面。
今週は絵文字について考えよう
今週来週とかけて、なかなか根深い世代間の問題を掘り下げていこうと思います。
それは「メール・LINEの文面」です。
今週は絵文字について考えてみたいと思います。
携帯とともに歩んだデジタルネイティブ世代
私は10代からデジタル機器と触れ合って育ったデジタルネイティブ世代。
高校時代にポケベルが普及しだし、携帯、スマホと、自分の成長と共に通信機器も成長していった世代です。
ほんとにね、ずっと見てきたからね!
いまや当たり前になってる着メロだって昔は単音だったし、着うたやカメラ機能が登場したときは腰を抜かしたものです。
(ちなみに初代カメラ付き携帯のCMは藤原紀香。時代を感じます)
着うたやカメラ同様、破竹の勢いで進化していた機能がありました。
それが絵文字。
ポケベル末期ごろに登場した絵文字はそのまま携帯に引き継がれましたが、そのころは白黒だったのです。
白黒がカラーになり、種類が膨大になり、果てにはぷにぷに動くようにすらなりました。
変化の激しい絵文字機能を使いこなすこと=若者の象徴だったのです。
過去の絵文字時代に見る世代間の違い
絵文字が若い世代に普及しきると別の動きが出てきました。
年配者も絵文字を使うようになってきたのです。
特におじさんと呼ばれる層が積極的に使うようになってきました。
とはいえ、やっぱりちょっと違う。
例えは悪いけど、家猫と野良猫は同じ猫でも雰囲気が違うじゃないですか。
あんな感じ。
たとえば、「今夜、飲みに行きましょう」という文面。
お気づきでしょうか。
おじさんは絵文字が多いのです。
「飲みに」をビールで表しています。
さらに20代が顔の絵文字を使うところ、男女の絵文字を使っています。
絵文字を使えることが楽しい、もしくは使いこなしている感を演出したいがために、使用量が増えてしまうのですね。
この傾向は、若い女子に気に入られたいおじさんに顕著に現れていました。
(口説きたい女の子相手には特にね)
だから絵文字の使いすぎ=おじさんとなり、余計に世代間を溝を深める結果になっていったのです。
顔文字の普及
さらにこの頃から顔文字が登場、次第に市民権を得ていきました。
多種多様になりすぎた絵文字は、メーカー間だけでなく機種が違うだけでも読み込みができず、
「今夜、飲みに行こう□□」となる事案が多発していたこと、
インターネットが普及するにつれ、2ちゃんのような掲示板文化が市民権を得て顔文字が知られるようになった結果と推察されます。
(また余談ですが、おぎやはぎの名乗り「おぎやはぎですが、何か問題でも?」が出てきたのもこのころ。2ちゃんの定番セリフ)
10代20代はさっそく絵文字を捨て、顔文字に夢中になります。
顔文字はユーザーが自由に作ることができることも手伝って爆速で普及、絵文字は完全に意識から抹殺されたのです。
カタカナはまさにこの世代。
次第に絵文字の使い方がどうこうどころか、「絵文字を使う=おじさん」の認識が形成されていき、この流れはつい2年ほど前まで続いていました。
まさかの絵文字復権
ところがです。
ここにきて絵文字が復権してきたのです。
LINEから始まるスタンプ文化がTwitterやメールに波及してきたと考えられます。
ギャーーーーーーーース!!!!!
やめて!!やめてくれ!!!
自分が若かりし頃に通ったファッションを再度取り入れるのがキツいように、
一度通った文化、しかも「おっさんがやること」と烙印を押した文化をもう一度やるのはきついです。
とはいえ。
20代からいただくメッセージにはだいたい絵文字が入っているため、同じノリになるように私も絵文字を使うようにしています。
使いすぎないように、悪目立ちしないように、自然に見えるように。
20代の使い方を参考にしながら、先ほど例に出したおっさん的使い方にならないようにヒヤヒヤする毎日です。
・・・・・・ん?
20代についていけるように絵文字を使おうと思っている時点で、私たち世代がバカにしていたおじさんたちと同じ状態じゃない・・・・・?
あの頃のおじさんたち、こんな気持ちだったのか。
ごめん。
まあ絵文字なんざあ一切使わずに送ればいいんですけどね、なんかそこまで踏み切れないというか、何かにしがみつきたいんですよねきっと。
無意識のうちにね、失われつつある何かをつなぎとめようとしてる。
何かがなにかというと、ちょっとふわっとしちゃいますが「インターネットと共に青春時代を過ごした誇り」とか「メール文化の担い手は自分たちだという自負」とかそんなところ。
文化の創造は次世代に移動したことを自覚しなくてはな・・・・・
年配が歩む道はいつか私も歩む道。
来週は、世代間におけるネット文章の特徴について考えたいと思います。
本日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
ではまた明日。