「大根サラダ」にまつわるエトセトラ -食べて書いてまた食べる話63ー

サラダ 火曜日:食べ物の話

どうも、片岡カタカナです。

いかがお過ごしでしょうか。

カタカナ
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火曜日は50音で綴る食べ物の話。

今回は「だ」。

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大根サラダはいつから存在したのか問題

大根サラダって、私が子どもの頃はなかったと思う。

そんなこと言っても今や誰も信じてくれないし、私自身の記憶が曖昧で、絶対にそうだとも言い切れない。

でもやっぱり子どもの頃には存在しなかったように思うのだ。

 

大根サラダはある日突然現れて、そのヘルシーさゆえにたちまち女子たちの心を射止めて、あれよあれよとスターになった。

ヒロシもネタの中で「合コンに大根サラダを用意してますから!」と叫んでいた。

そう記憶しているが、誰に聞いてもそんなこと覚えていない。

 

ネットで「大根サラダ 元祖」と検索しても、ヒットするのはどっかのお店のメニューばかりだ。

「大根サラダ いつから」と入れてみれば、赤ちゃんにいつから食べさせてOKなのか記載した記事が出る(消化が心配だ)

 

この世の中で、大根サラダの立場を疑っているのは私だけのようだ。

なんということだろうか。

大根サラダとリケンのノンオイル青じその蜜月関係

ご存知のことと思うが、大根サラダは千切りや千本切りにした大根をたっぷり入れて、ドレッシングで食すものである。

大根はもちろん生だ。

 

ここから30代以下の方を完全に置いてきぼりにするが、どうか許してほしい。その代わり、あなたにはかけがえのない若さがある。

40代以上の方に思い返していただきたいのだが、子どもの頃、大根を細切りにしたものを生で食べる習慣があったかどうかを。

ないはずだ。

大根はおでんのように煮るのが主流で、大根を生でとなったら大根おろしで食していたはずである。

 

いやいや、うちは食ってましたでという方もいるだろう。

おそらくだが、その時のドレッシングは青じそ味ではなかろうか。

そう、リケンのノンオイル青じそだ。

昭和・平成の食卓で、リケンのノンオイル青しそ以外で大根サラダを食すことなどなかったはずだ。

それくらい大根サラダとリケンのノンオイル青じそは切ってもきれない関係にある。

ドレッシング界の絶対王者・マヨネーズですら、この両者の間に割って入ることは難しい。

 

つまり、少なくともノンオイル青じそが登場する以前は、大根サラダなどメジャーな存在ではなかったと考えられないだろうか。

ノンオイル青じそが爆発的にヒットした、それとともに大根サラダが拡散していったのではないかと。

調べてみたら、ノンオイル青じそが発売されたのは1989年(平成2年)であった。

私はこの年を境に大根サラダが普及していった可能性が高いと踏んでいる。

最後に

正直なところ、大根サラダがいつから普及していようとどうでも良いことだと思う。

そうは思うが気になるのだ。

初めてリケンのノンオイル青じそをたべた時、「青じそをドレッシングにするなんて、世の中にはおしゃれなことを考える人はいるものだ」と感心した記憶がはっきりとある。

その後、大根サラダを初めてたべた時も「大根をサラダにするなんて、世の中にはおしゃれなことを考える人がいるものだ」とノンオイル青じそと全く同じ感想を持った記憶がうっすらとあるのだ。

子ども心に両方ともこれまでにない革新的な食べ物として衝撃を受けた・・・はずなのだが、それを裏付ける論理的な証拠が見つからない。

その上、岐阜という田舎に大根サラダが伝道されるまで時間がかかっていただけ、という可能性も捨てきれず、どうにもはっきりしない。

大根サラダを見る度にこのモヤモヤに囚われて、味がよくわからない。

どうでもよいことのために味が分からないなんて、これほど嫌なことはないではないか。

 

だから、これからも大根サラダが提供される度、私は同じように(40代以上の)人に問うだろう、

大根サラダって昔はなかったよね?と。

いつか、そうそう!なかったよね!と答えてくれる人が現れるまで、私の大根サラダをめぐる記憶の旅は終わらないのである。

カタカナ
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今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。