カツ丼にまつわるエトセトラ -食べて書いてまた食べる話⑥ー

カツ丼にまつわるエトセトラ 火曜日:食べ物の話

どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。

いかがおすごしでしょうか。

カタカナ
カタカナ

火曜日は食べ物の話をお届け。

スタンダードも変り種もみんな違ってみんないい。

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今週のお題は「か」

50音順に食べ物の話を書くコーナー、今週は「か」でございます。

かがつく食べ物といえば「カツ丼」!

 

カツ丼といえば、とんかつを卵でとじて白いご飯にのせたどんぶりを思い浮かべる方がほとんどだと思います。

キャベツをひいたソースカツ丼はすっかり福井の名物になってますよねーー・・・

カタカナ
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って偉そうに書き出しておりますが、実を申しますと、

私、18歳までかつ丼を見たことがなかったんです。

カツ丼を見た事がなかったカタカナ

カツ丼を見たことないと申しましたが、正確には「卵で閉じたカツ丼」を見たことがなかったんですよ。そうそう、いちばんスタンダードなカツ丼。

なぜかというと、実家の近所に鶴岡屋といううどん屋さんがありまして、その店の名物カツ丼しかみたことがなかったからなんです。

鶴岡屋 本店 (西大垣/うどん)
★★★☆☆3.48 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999

鶴岡屋は実家付近ではかなりの人気店。

とんかつをまるごとケチャップベースのたれにくぐらせてそのままご飯の上に置くという、初見では絶対にカツ丼だと分からないカツ丼が名物なんですよ。

普通のカツ丼はパッと見て黄色いでしょ?

鶴岡屋のはどす赤いんすよ。赤いカツ!白い飯!終了!!

この潔さ、「魁!男塾」にでてきそうなメニューだな。

鶴岡屋のカツ丼

(イラストはミニヒレカツ丼)

子どものころは、本当にこの赤いカツ丼しか知りませんでした。

カタカナ
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しばらくして「世の中のカツ丼は違うらしい」と気づくのですが、

本物を見ることはなく、刑事ドラマに登場するだけの幻の存在でした。

でもね、私、鶴岡屋の真っ赤なカツ丼を食べた事がなかったんですよ。

思春期の娘からするとカツ丼はちょっとね、可愛くない。だって女子中学生が「カツ丼ください」なんて言えないですもん、恥ずかしいから。

私でも昔はそれなりに羞恥心があったんですわ。懐かしい話です。

そして私はこのカツ丼を食べないまま、18歳で実家を出たのでした。

カタカナ、カツ丼と初対面する

一人暮らしを始めて、自炊する毎日が始まりました。

自分で食材を買うようになって、スーパーに出入りするようになった私。

カタカナ
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そして、ついに出会ったのです。

卵とじのカツ丼に。

始めて見たカツ丼は、玉子やねぎやらカツやら、なんだか黄色くてごちゃごちゃしてた。
「原材料:米、カツ、以上」の缶コーヒーみたいなカツしか見てこなかったから当たり前なんですけどね。

ちょっと興味が沸いて食べてみたんですよ、うん。

親子丼にカツが入った味だなって思った。

鶴岡屋のカツ丼も食べてみた

実家から出て一人で暮らし始めて、幻だった卵とじのカツ丼を食べて、次第に大阪の空気に馴染んでいく私。

岐阜を思い出さなくなっていくと同時に、ふとね、なぜか鶴岡屋のカツ丼を食べてみたくなったんですよ。不思議です。

カタカナ
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完全に拒否してたのにね。

無意識のうちの里心だったのかもしれません。

次の夏休みに帰省時に、ついに鶴岡屋のカツ丼を食べました。

ケチャップとソースが混ざったみたいな癖になる不思議な味で、なんだおいしいやんと素直に思えたことを覚えています。

食べたことないのに思い出の味

鶴岡屋のカツ丼、今でも実家に帰ると時折食べています。

子どものころは全然食べた事ないはずのに、妙に懐かしい気がする。

現在はのんきち(夫)も一緒に食べるようになりました。
「日本一おいしいカツ丼」と言って、毎回楽しみにしてくれているようです。

ずっとそばにあったのに、離れた途端に思い出のメニューになった鶴岡屋のカツ丼。

このカツ丼を夫と一緒に食べる事になるなんて、子どもの私からしたら全く想像できなかったなあ。人生は小説より奇なり、ですね。

カタカナ
カタカナ

今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。