どうも、カタカナことカタオカカナです。
いかがおすごしでしょうか。
土曜日は雑多な話。
ミニマリストが唯一買ったハードカバー本とは。
ミニマリストが買った本
先週、「ミニマリストが図書館で借りてその後買った唯一の本・2019」をお届けしました。
私がおすすめするまでもなく、アイデアの力は人気のある本なので安心して読んでいただいて大丈夫ですよ!
さてさて、引き続き本の話です。
今週のテーマは、
「ミニマリストが図書館でもなくKindleでもなく、本屋さんでハードカバーを買った唯一の本・2019」です!
長いわ。
肝心のタイトルは?
前置きが長くなりましたが、真打ちのご紹介です。
私が2019年物理的に買った唯一の本、しかもハードカバーで。
タイトルは・・・
しょぼい喫茶店の本です。
わーーーーーー!!!拍手ーーーーーー!!!!!!!
ご存知の方も多いであろう、Twitterで人気の「えもいてんちょう」こと池田達也さんの著作です。
えもてんさんもしょぼい喫茶店も知らなかった
物理的なモノを極力持たないようにしている私が、どうして「しょぼい喫茶店の本」を買おうと思ったのか。
元々、この本を出版している百万年書房の北尾修一さんのTwitterをフォローしてたんですよ。
えもてんさんのこともしょぼい喫茶店のことも存じ上げなかったんですけど(すみません・・・)、北尾さんの熱の入った紹介ツイートを読んでたら気になってきて。
さらに読んだ方々の感想も良くて。
「本当にエモい」「読んでよかった」などなど、雰囲気がいいというかあったかい感じがしてたんですよね。素直に素朴に「いい本読んだよ」と思っていらっしゃる。
それでちょっと読んでみたくなってきたのでした。
買った理由が自分でもよく分からない。
とはいえね、こちとらミニマリストですから、そう簡単にはマテリアル本を家に入れません。
大概Kindleで済ませてますし(先述のアイデアのちからもKindleで購入)
それなのに、なんだか自分でもよく分からないんですけど、しょぼきつの本はなぜか実物を見てみたくなったんですね。今でも理由はよく分かりません。
それで本屋までわざわざ出かけていって、実際にしょぼきつの本を手にとって。
その瞬間に、あ、この本はハードカバーで買わなくちゃダメだって
感じたんですよ。
やっぱり今でも理由はよくわかりません。
カバーの紙の質感と持ち心地がいいからだったかもしれないけど、うーん、理由はやっぱり分からないなあ。第6感ってやつなんでしょう。
軽ーーく内容をご紹介
買った理由は第6感です、ではあまりにアレなので、本の内容にも触れていこうと思います。
えもてんさんが経営するしょぼい喫茶店がどうやって誕生したかを書いた本なのですが、よくあるこれをこうしたら売上げが倍になります!とか、あなたの店のやり方はここが悪いとか、そういったハウツーは全然ありません。
全然ないっていうと語弊がありますけど、そういった成功のためのルール的な話じゃなくて、その時えもてんさんが何を感じていたかが中心にあるんですよね。
自伝とエッセイと起業と成功と失敗とちょっとだけハウツーが交じり合った感じというんでしょうか。
感情を優先して書かれているのに、少し客観的でもあり、
とても読みやすいんですよ。
偉そうなことは1ミリも書いてありません。それどころか読んでいる途中は、試行錯誤しているえもてんさんとおりんさんを思わず応援してしまうし、いずれ必ずお店に行こうとわくわくするし。
月並みな感想で恥ずかしいんですけど、読んだ後は心がじんとあったかくなって小さな希望が芽生える感じがするんですよね。ちっちゃいけど、たおやかな双葉。
エモいとは何かを教えてくれた
私ね、ずっと「エモい」って感覚がわからなかったんですよ。
エモーショナル・・・?感動ってこと・・・?実際どういうこと??って。
このしょぼきつの本は、読んだ人たちが口をそろえて「エモい!」と言ってたから興味を持った部分もありまして。
結果。
読み出して2ページ目で、
「わかった・・・これが・・・これがエモいってことやわ!!」と悟りました。
わかったけど、私の力量じゃあエモいを言葉で説明できないですわ。
強いて言うなら、太宰治の人間失格の第一行目、
「恥の多い人生を送ってきました」を読んだときの衝撃というか。
そうそうそうそう!そうなの!!!!って。
読んだ瞬間に、これは自分のことだ!と思うあの感じ。分かる人は一撃で分かるの。
働きたくなかった気持ち、嘘ばっかり書いたエントリーシート、自尊心がそのまま羞恥心に成り果てたあの瞬間。全部全部私のことやん。
おそらくえもてんさんは10以上年下かと思うけど、そんなこと全然関係ないっすわ。
自分と同じことで苦しんでいた人が活路を見出して歩き出す話、読んで嬉しくない訳ないやん?
自分にも出来るかもって思えるやん?
最後に
じんわりとにじむような希望をくれた「しょぼい喫茶店の本」。
2020年も私の本棚にしっかりと置かれています。
買ってよかった。本当によかった。
最後に完全に余談ですが、カタカナの座右の銘「日常に美とユーモアを」は、出版人の北尾修一さんのツイートから拝借したものです。
見た瞬間、私の人生はこれだ!と脳内が真っ白にスパークしました。
直接お伝えするには時間がかかりそうなので、とりあえず今ここでお礼を述べさせていただきます。
私の人生のテーマを言語化してくださったこと、本当に感謝しております。
これからも「しょぼい喫茶店の本」のような、背骨の通った本をよろしくお願いいたします。
当方、お財布の口と本棚のスペースを開けてお待ちしております。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。