どうもカタカナです。
いかがおすごしでしょうか。
水曜は芸能世界の考察のお話。
賛否両論すさまじい朝ドラ「半分、青い」が最終回を迎えました!
楽しみにされている方も多いNHKの朝ドラ。
恋愛ドラマのカリスマ・北川悦吏子が脚本を手がけるということで、放送前からかなり注目が集まってましたね。
見逃した人は「アイデア」を聞けばOK
朝ドラって毎朝15分間といえど、半年間で全156回に及びます。
全てを見るってなかなか難しいですよね。
私も実際に見たの30回くらいかも(展開は実況ツイート見て確認してます)
放送は終わっちゃったけどちょっと気になる、でもDVD借りて全部見るのはちょっとつらいなあと思う人も多いと思うんですよ。
そんなあなたに朗報がございます。
主題歌である星野源「アイデア」を聞けば、それですべてOKです!!
期待した展開じゃなかったよね・・・・?
NHK番組紹介より。
故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていきます。
とにかくドラマ本編は賛否両論。
めちゃめちゃ面白い!という人もいれば、大嫌い!という人もいる。
毎回Twitterは大荒れ、そこに北川先生自ら乗り込んで煽るっつー前代未聞の状態に。
私は岐阜出身なんで、けっこう楽しみにしてました。
ドラマが始まる前の宣伝では、片耳は聞こえなくても元気で明るいヒロインが、困難にぶちあたってもポジティブなアイデアで乗り越える、みたいなことを聞きまして。
きっとユニークな考え方と見方で人生を進むヒロイン&物語なんかなと。
勝手ながら、日常の見方が変わるような視点を教えてくれるんじゃないかなと思ってました。
ネタがばれない程度にお話しすると、とにかく突然に挫折するわけですが、ヒロインがその失敗をポジティブに楽しむなんてことはなかったように思います。
ちょっとうかつっていうより、相当うかつだし、アイデアというよりただの思いつきで周りを振り回すというか・・・・うん。
北川先生いわく何度夢見ても思い通りに行かないリアルな人生を描きたかった、とのこと。
うーん。
視聴者のTwitterを見ている限り、私や多くの人が想像したヒロインでも物語でもなかったなーと思っております。良くも悪くも。
面白くないって意味ではないです。
秋風先生好きだし。
主題歌「アイデア」のすごさ
*最終回に伴い、リンクしていたNHK公式のオープニング映像がなくなってしまったようです。
そのため2018年10月6日に書き直しています。
では気を取り直して、星野源「アイデア」を見てみましょう!
画面右下「字幕」で歌詞が見られます。
この歌詞、めっちゃすごくないですか?
「おはよう 世の中」からはじまって、この物語のヒロインには湯気も鳥の声もメロディに聞こえると。
「涙こぼれる音は咲いた花がはじく雨音」で
「悲しみに青空を」見て
「続く道をふさぐ影にアイデアを」ときたもんだ!
視聴者がこのヒロインと物語に期待した世界が全部詰まっているんですわ!!!!
星野源すごいな!!!
さらに実際に流れたオープニング映像では、こげたパンにイラスト描いたりして失敗も自分のアイデアでユーモアに仕立てとる。
電線のような日常のふとした情景も、ヒロインの目を通したら別の世界に見えると。
視聴者がこのヒロインと物語に期待した世界が全部詰まっているんですわ!!!!(2回目)
この曲がすばらしいのはここから。
オープニングは1番のみなんですが、曲は続きます。
1分28秒から世界が一転するのです。
「おはよう 真夜中」となり、挫折して「むなしさとのダンスフロア」でひとりで泣いて「全ては笑われる景色」になると。
また舞台が明るくなってサビに入ります。
そしてまた暗くなるけど、
「闇の中から歌が聞こえた あなたの胸から刻む鼓動は一つの歌だ
胸に手を置けばそこで鳴ってる」となります。
ヒロインが経験する挫折、立ち直り、最後に気が付く大切な存在ーー・・・・
北川先生が表現したかった世界が全部詰まっているんですわ!!!!
星野源、売れるしかない男。
つまり。
星野源「アイデア」には 「半分、青い」の全てが詰まっているんですわーーーーーー!!!!!!!!!
半年分のドラマをすべて表現しつつ、自分の表現にもしちゃってる。
ドラマの重要なモチーフ、耳が聞こえないこと、メロディ、雨をうまく取り入れてるし。
この曲を作るとき、大体の筋書はあっても最終回まで話が出来上がっていたとは考えにくいと思うのですが、星野源はストーリーの勘所をしっかり押さえてたってことですよねー。
やっぱり売れてる人には理由があるなあ。
これがセンスってやつなのか。
個人的には本編(すなわち北川先生)は、若干、現代に求められるセンスとはズレが出てきているのかなと思いました。
先生自身の発信についても「最終回は絶対炎上する!」とか言ってしまうのはちょっと違うな。
それは視聴者が決めることなんでね。
結論。
半分、青い につきましては「アイデア」を聞いた方が本編見るより内容がよく分かります。
たぶん北川先生より星野源の方がこの物語の芯を捉えてる。
こりゃ彼の快進撃はしばらく続きそうですね。
余談ですけど、鳥皮って好き嫌い分かれるじゃないですか。
油っぽくてぶよぶよして苦手な人もいれば、逆にそこがたまらなく好きな人もいる。
ある人の大嫌いの理由は、別の人からしたら大好きの理由になる訳です。
半分、青い ってそんなドラマだったのかなと思っています。
(舞台が岐阜である必要も、それこそ片耳聞こえない設定もいらなかった気がするけどね・・・)
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
ではまた明日。