どうも、カタカナことカタオカカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
火曜日は50音で綴る食べ物の話。
今回は「じ」。
ジンジャークッキーへの憧れ
昭和生まれの方には少なからず、外国のお菓子への憧れがあるのではないかと思います。
今は近所のスーパーでも手に入りますが、その昔は親戚がハネムーンで行ったハワイ土産としてマカダミアンナッツをもらう、くらいしか接触の機会がありませんでした。
そんな憧れの外国のお菓子の中でも、ひときわ輝いていたのがジンジャークッキーです。
そうそうそう、クリスマスになるとお母さんが張り切って焼くっていうあれです。
ツリーに飾り付けるあれ。
人型に抜かれて顔が書かれてて、ステッキ持ってたりするあれ。
西洋童話の中にも「特別な日だからジンジャークッキーを焼いてくれました」「ジンジャークッキーをおなかいっぱい食べました」「しょうが入りのクッキーをうんとこしらえました」などなど、幸せな一日の描写にしょっちゅう登場します。
トイストーリーやシュレックにもジンジャーマンが登場しているところをみると、外国の子どもにとってジンジャークッキーは馴染み深く、かつ大ごちそうってことですよ。
相当おいしいに違いない。
とはいえ、昭和の片田舎にジンジャークッキーがやってくるなんてことはなく、憧れを抱いたままカタカナは大人になったのでした。
カタカナ、初めてジンジャークッキーを食す
ジンジャークッキーと初対面を果たしたのは30代に入ってから。
これがあのジンジャークッキーか!!と胸がドキドキしたことを覚えています。
そして、一口目の衝撃も。
端的に言いますと、びっくりして吐き出しました。
すみません・・・・
いやね、想像してた味と全然違ったもんですから、反射的にうわ!!って。
間違いなく甘いと思って食べたら、しょうがとシナモンやらスパイスが効いた今まで食べた事のない味がしたわけで。
よく言う麦茶と思って飲んだらめんつゆで、口がびっくりしてぶーっと吐き出したと同じ状態です。頭と口が一致しなくて驚くやつ。
具体的にどんな味かなんて想像して食べたわけじゃないんですけど、子どものごちそうなんだから、とびきり甘いクッキーだろうと思うじゃないですか。
形だって人型でとっても可愛いファンシーなんだし。
驚きが収まってくると、ムラムラと怒りが湧いてきました。
許せん。
まず、
可愛い見た目=甘い
だろうと。
さらに、
クッキー=甘い
もんだろと。
もっと言うなら、
おやつ=甘い
に決まっているだろうがと。
わたしゃ、しょっぱいせんべいもおやつと思ってないからな!ご飯だと思ってるからな!
ところがこのジンジャークッキーは甘くもない、バニラの匂いもしない、むしろ苦い。
強いて言うと甘苦い。
どういうことだ!私の青春を返して!
もちろん憧れのお菓子の地位は一瞬にして陥落、逆に私を裏切ったお菓子として長らく記憶に刻まれることとなりました。
最後に
いま改めて思い出してみると、こちらが勝手に期待しすぎただけで、先方には何も落ち度はありませんでした。
びっしゃびしゃの濡れ衣を着せてました。ごめんなさい。
スパイスの香りがするクッキーの方が真に外国っぽいですし、それをおいしく食べられる外国の子どもたちがすごいってことですね。私の方が子ども舌です。
スパイスカレーを食べ慣れた今ならおいしくいただけそうな気もしますが、自分からは食べにはいかないと思います。無意味なすれ違いが再発しそうだもの。
いまだ憧れている外国のお菓子のひとつに、青いクリームのデコレーションケーキがあるんですよ。日本じゃ絶対に使わない、あの真っ青な青いクリーム。
ジンジャークッキー同様に、食べたらおいしくなかった・・・ってなるのでしょうか。
気になるけど、怖い。怖いけど気になる。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
ではまた明日。