原作へ愛と敬意を抱いて遠く飛べ!! -月9ドラマ「シャーロック」感想ー

シャーロック 水曜日:芸能世界の考察

どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。

いかがお過ごしでしょうか。

カタカナ
カタカナ

水曜日は芸能世界の考察。

原作への愛を持って遠く飛べ!!

スポンサーリンク

今期の月9は「シャーロック」

10月中旬、秋のドラマが出揃う時期でございますねえ。

相棒とDr.Xは毎年の恒例行事。その他のドラマも宣伝やらCMがバカスカ流れてきております。

でね、今回わたしが気になったドラマは、フジテレビ月曜9時「シャーロック」です。

カタカナ
カタカナ

月9で探偵モノとは・・・・
トレンディも遠くなりにけりですねえ・・・・。

個人的に探偵モノ・刑事モノは好きなジャンルです。
その中でも「シャーロック」と付くドラマはどうしても見てしまいます。

シャーロキアンではありませんけど、シャーロックとつく映像作品は面白い確率が高いような気がしてて。個人の感想ですけども。

シャーロック第1話・感想と違和感

そんな訳で、シャーロック第一回を拝見しました。

ホームズ(誉 獅子雄)役はディーン・フジオカ、
ワトソン(若宮 潤一)役は三代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典。

うーん、えらい男前をそろえてきたなあ。

 

そうそう、感想は「普通」ですね。うん、普通です。(個人の感想です PART2)

ホームズがけっこう普通の人だなー、トリックや事件自体がちょっと古いかなー・・・と思わなくもないんですけど、その原因はもっと根本にあるように感じます。

カタカナ
カタカナ

このドラマの監督と脚本家は、

シャーロック・ホームズの原作を愛していないのではないか?

特に根拠もないし、ただ私が感じただけなのですが、間違いないとおもいます。

ファンにきついのはどっち?

ホームズはバイオリンを弾く。弾きたくなったら夜中でも弾き倒す。

ホームズ、実は拳闘(ボクシング)も強い。

ホームズ、家は資料と実験用品でぐっちゃぐちゃ。

コナン・ドイルの原作で描かれているキャラ設定を物語に織り込んできてはいるけど、なんだかやっつけ仕事感が拭えんのですよ。

フジオカがシャドウボクシングをするシーンがあったのですが、ホームズの原作を読んだことのないのんきち(夫)は「急に始まったけど、これ、ディーン・フジオカのアドリブ?」って言ってましたしね。

カタカナ
カタカナ

とりあえずシャーロックホームズっぽい要素を押し込んでみたっていうか。必要性が薄いっつーか・・・・

シャーロックホームズドラマは激戦区

なんでこんなにきつい事書いているかといいますと、「シャーロック」ってタイトルつけたからにはそれなりに覚悟があるんだろうなちきしょうめってことなんすよ。

冒頭に書きました通り、シャーロックを題材にした映像作品は数多く、しかも面白い作品が多い。

ジェレミー・ブレットがホームズを演じた正統派「シャーロック・ホームズ」。
ガイ・リッチー監督の映画「シャーロック・ホームズ」。
宮崎駿が一部監督をしたアニメ「名探偵ホームズ」。

つい最近だとBBC製作の「シャーロック」がありますよね。今やドクターストレンジになったベネディクト・カンバーバッチが現代ロンドンに生きるホームズ役を演じて、世界的に大ヒットしました。

フジオカのシャーロックもホームズが現代日本によみがえった!ってコンセプトだし、あのBBCと同じタイトル掲げる限りは面白いってことですよね?負けるつもりはないってことですよねと思いません?わたしだけ???

桜ってタイトルつけた限りはいい曲なんでしょうね?数ある桜ソングに引けを取らないと自負があるんでしょうね?に近い気持ち(余計に分かりづらい)

原作に愛と敬意を

BBCシャーロックのホームズは現代らしくSNSやインターネットを駆使して情報収集するし、馬車じゃなくてタクシーだし、ホームズが現代に生きるならどんな手段を用いるかちゃんと考えてあるんですよね。納得できる。

それでいてホームズはしっかりクレイジーだし。(冷蔵庫に死体の一部が入ってたりする)

最終的にはコナン・ドイルの原作とは全く違う結末にたどり着きますが、それでも違和感がありません。

それは製作陣が原作の世界観やキャラクターに対して愛と敬意を持って、新しい作品作りに取り組んでいることが伝わってくるからこそだと思うのです。

その他のホームズ作品も、コナン・ドイル原作を愛しています。
愛するシャーロック・ホームズを表現するために役者をそろえ、脚本を書き、カメラを回してる。

フジオカのシャーロックからはまだその愛を感じない・・・・

カタカナ
カタカナ

全体的にフジオカと岩田に何をさせるかを重点にして

作ってる感があるんだよなあ・・・・

愛があるから、遠くへ飛べる

これらはシャーロックに限った事ではなく、原作があるドラマ・映画全てにいえることなのではと感じています。

夢枕獏の小説「陰陽師」はマンガ、映画、ドラマになっています。

ダントツで原作を愛し敬意を持っているのはマンガです。3つの中でいっちばん原作からかけ離れた話になっていきますが、絶対にマンガです。

夢枕獏は「原作つきマンガは原作から遠く離れて、自由に動くほど面白くなる」と書いていました。僭越ながら少し付け加えさせていただきます。

カタカナ
カタカナ

原作つき作品は、

原作に愛と敬意を持って遠くはなれるほど面白くなる。

話が遠く離れても失われない核、それが愛と敬意。

原作から遠く飛びたいと思うなら絶対に必要。異論は認めません。必要。

最後に

フジオカシャーロックまだ第一話ですから、ここからどうなるかわかりません。
すんごく面白くなるのかも。

もし、万が一、万が一ですよ、まじでディーン・フジオカと三代目・岩田を使うための題材としてシャーロックホームズを選んだとしたならですよ。

負け戦確定です。ごめんやけど。
ホームズ系ドラマの層の厚さをなめてもらったら困るぞ。

このままだと奇をてらった演出を計って「ドラゴンクエスト・ユアストーリー」みたいな大事故が起こりそう・・・・

原作への愛と敬意がない作品って恐ろしい・・・・

ここからの挽回に大いに期待します!

カタカナ
カタカナ

今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。