糖質制限にまつわるエトセトラ -食べて書いてまた食べる話⑳ー

糖質制限にまつわるエトセトラ 火曜日:食べ物の話

どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。

いかがお過ごしでしょうか。

カタカナ
カタカナ

火曜日は50音でつづる食べ物の話。

今回は「と」。

糖質制限のはなし。

勤め先の社長が糖質制限ダイエットを始めて、数キロ痩せたらしい。

成功の秘訣はなんですかと尋ねてみたら、「白ご飯やパンを見ても、あれは人間の食べるモノじゃない」と自己暗示にかけているとのことだった。

 

なんかなあ。

まず、当然ながら作物を育てた農家さんに失礼だよなあと思ってしまう。

農家さんに謝るついでに、お米と小麦にも謝ってほしい気がする。

「カタカナ、お前は人間の食べるモノじゃない」と言われたわけでもないのに、自分のことのようにショックだ。

糖質制限の思い出

実は私も数年前に一度糖質制限ダイエットにチャレンジしたことがある

その時は3か月で6キロ程度やせたから、上出来の部類だろう。

しかしながら徐々にリバウンドして今は元通り以上になった。

 

リバウンドした理由は明白なのだ。

チートデイのせいである。

ご存じだろうか。ダイエット中に1日だけ好きなモノを好きなだけ食べていい、夢のような日。

ファウストの悪魔のささやきとしか思えないけれど、チートデイを取り入れると代謝やらなんやらの効果で体重の減りがよくなるらしい。

 

糖質制限を始めてから一回もチートデイを実施したことがなかった。

糖質を食べたくなかった訳ではない。むしろその逆だ。

3か月経ってお菓子への未練は何とか振り切れたものの、白ご飯やパン・麺への執着がどうしても残っている。

食べたい。でも食べてはいけない。

食べられないと思うと余計に執着が増す。恋心と一緒で禁じられるほど思いはつのるものだ。

主食も食べられて体重も減るのならラッキーだと、軽い気持ちでやってみたのだった。

ご飯

久しぶりに食べる白ご飯。

小さな白い粒々がつやつや輝いて、箸に乗せれば、湯気がほかほかと立ち上ってくる。

そういえば、白ご飯ってこんな食べ物だったなあ・・・・

3か月のうちにすっかり忘れていた。

 

恐る恐る爪の先くらいの量を口に運ぶ。

うまい。

 

・・・なにこれめっちゃおいしいんだけど!!!

え?なに?なにこれ?え?え?え?めっちゃ甘いし、とにかくおいしい。

すぐに二口目を頬張る。

やっぱりめちゃめちゃにおいしい。

 

自分はどうしてこんなにおいしい食べ物を食べないで暮らしてきたんだろう?

そんな思いが頭をかけめぐった。

どうしてってもちろんダイエットのためだ。分かっている。

でもそんな正論は宇宙に吹っ飛んで土星の輪になってしまうほど、白いご飯はおいしかった。

チートデイは私に糖質の素晴らしさを再確認させたのだった。

 

きっと弥生人の皆さんも、白ご飯を初めて食べたときはびっくりしたんじゃないだろうか。

何これ!うっま!!と思っただろうよ。

初めて食べた人たちが「よし!オレたちも作ろうぜ!」と思ってから現在に至るまで、1000年以上ずっとずっと作られ続けている。

そんなの、炊いたお米がおいしいから作ってるに決まってるじゃないか。同じように、小麦もおいしいからずっと作られているんだろう。

綿々と続いた人類の文化を私の代で途絶えさせるわけにはいかないじゃないか、そうは思わないかい?
糖質を食べるためなら、どんな壮大なストーリーも屁理屈も一瞬で完成させてみせるよ?

さようなら、糖質制限

それから私は一度も糖質制限をしていない。

これからもするつもりはない。

リバウンドした6キロ分痩せないと地球が爆発しますよと言われたら、どうにかして別の方法でダイエットする。もしくは泣いて謝る。

美味しそうに糖質を食べる人たちに呪いをかけながら、食べたい食べたい食べたいと悶えて生きる人生は果たして豊かなのだろうか?

食パン

もしあの日チートデイを行わず、今でも糖質制限をしていたとしたら私が見る走馬灯は全て糖質になっていただろう。

朝ごはんに食べる炊き立てのご飯とお味噌汁。

土曜の昼に食べたチャーハン。

夫と作ったたこ焼き。

母が握ってくれたお弁当のおにぎり。

友達と一緒に食べた初めてのそばめし。

祖母がゆでてくれたとうもろこし。

家族みんなで並んで食べたお雑煮のおもちーーー・・・

臨終の瞬間に「糖質を思いっきり食べたかったな」と思いながら、冥土に旅立つのである。

 

世界で誰も糖質をたべなくなったって、
すべての人がお米と小麦粉を根絶やしにしようとしたって、私は身を挺して糖質をかばう。

もし糖質が、自分と一緒に遠い国に逃げてくれ誰も知らない場所で暮らそうと言うのならもちろん受け入れる。

地獄に道連れだぞと言われたって、糖質の食べられない人生なんてその時点で軽めの地獄みたいなものである。ここまできたら一蓮托生、どこまでだってついていこうじゃないか。

 

糖質でなくたって、どんな食べ物も食べ過ぎれば致死量なのだ。

それに食べ物の常識はしょっちゅう更新されていく。

バナナがいいとか、お肉がいいとか、おからパウダーがいいとか、ココナッツオイルがいいとか、くるくるめまぐるしくアップデートされる世界なのだから、いつか「糖質で長生き」「糖質で美肌」「糖質で楽々ダイエット」に置き換わる可能性だってある。

自分は未来を先取りしているだけなのだ。

そう信じて、今日も私は白ご飯を食べるのである。もちろんパンも麺もお菓子も食べる。

これからもずっと変わらない。

カタカナ
カタカナ

今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。