どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
火曜日は食べ物の話。
50音で綴る食べ物、今回は「て」。
手巻き寿司の思い出
「て」といえば手巻き寿司です。
そうそう、自分でネタを選んで巻くセルフなお寿司。
知名度のわりに「世の中の皆さんがどれくらい食べているのか分からない食べ物」だなと思ったりします。
休日は毎週手巻き寿司パーティ♡という人もいれば、一人暮らしの方になれば年に1度も食べないぜという方もいるだろうし、平均回数が分からないといいますか。
そういう私はというと、小学校の時に一度だけ食べた記憶があります。
CMから大ブームになった手巻き寿司
そうそう、手巻き寿司って30年前はメジャーな食べ物じゃなかったんですよ。
ある日突然に変わったんです。
そう、とんねるず出演のCMが流れたあの日。
テーブルの上に並べられた色とりどりのネタ。酢飯が入ったおひつ。家族それぞれが手に持った海苔。手のひらの上でお寿司を作る不思議さ、最後にくるくるっと巻いて食べるエンタメっぽさ。
「ねーぎとろ巻き巻き♪」
カタカナ少女は見たこともない食べ物にたちまち夢中になりました。
どれひとつ取っても、それまでの食卓にはないものばかり。
手巻き寿司ってどんな味がするんだろう?自分で巻いて作るなんて!きっと夢みたいな味だ!
子どものころって、初めて見るおいしそうな食べ物に対してめちゃめちゃ想像&期待しますよね。まじで夢みたいな味がするはずだと思ってましたもん。
実際のところ、初めて見る手巻き寿司に夢中になったのは私だけでなく、日本全国で手巻き寿司ブームが巻き起こったようです(子どもだったから規模感が分からなかった)
憧れの手巻き寿司がやってきた!
とんねるずのCMが流れる度(ちなみにこの頃とんねるずは絶頂期)、手巻き寿司食べたい食べたい食べたいと駄々をこねまくること数週間。
ついに根負けした母レイコが、夕食に手巻き寿司を用意してくれたんですよ。もう嬉しくて嬉しくて。
いつも茶色の料理ばかり並ぶちゃぶ台に色鮮やかなネタが並びます。
まぐろ、サーモン、いか、いくら・・・
自分の海苔の上に酢飯を平らに広げて。
ご飯を平らにする作業なんて生まれて始めてだから、四苦八苦しているうちに海苔がシナシナになってきちゃってね、あわててネタを乗っけて。
あれもこれもと欲張るからネタが山盛りになって、いざくるっと巻こうとしてもうまく巻けなくてね。それでも初めての手巻き寿司、嬉しかったなあ。
どきどきしながら最初の一口を・・・・
・・・・と書ければいいのですけど、今日の夕ご飯は手巻き寿司だって!やったあ!と思った以降の記憶が全くありません。
期待でワクワクしたことはめちゃ覚えてるんですよ。
でもそこがMAXになっちゃって、記憶がふっとんだようです。
初手巻き寿司、私は一体何を巻いたのか?
じゃあ、初めての手巻き寿司でいったい何を巻いたのか。
まあ大体予想は付くんですよ。
だって私、子どものころ、お刺身食べられなかったんで。
うはははははは、びっくりしました?
お刺身食べられないやつがどんなテンションで手巻き寿司希望してんねん!と思いますよね。
私もそう思う。
お寿司で食べられるネタは玉子、ツナマヨ、コーンマヨだけだったから、この3種類を巻いて食べる以外選択肢がありません。もしくは酢飯と海苔だけで食っただろうな。
こんな食べさせがいのない娘のわがままに応えてくれた母レイコ、
ありがとう。内容覚えてなくてごめん。
その後、再び手巻き寿司が食卓にのぼることはありませんでした。
多分ね、沢山のネタがちゃぶ台に並ぶ非日常感、お寿司を自分で巻くアクティビティ感を体験してみたかっただけだったんでしょうね。一回やってみたら満足して飽きたんやと思う。
このあたりは今の私となんら変わりないです、はい。
それに「夢みたいな味」もしなかったのでしょう。
酢飯と海苔とネタだから通常のお寿司と味は一緒に決まっていますが、そこまで想像できる私ではありませんでした。現実は厳しいものです。
今の私と手巻き寿司
大人になり、いつしかお刺身もほぼ食べられるようになりました。
でも、あの日以来手巻き寿司は食べていません。
おそらくこれからもカタカナ家の食卓にのぼることはないでしょう。
なぜか。
のんきち(夫)が酢飯NGだから・・・・
いなりずしすら受け付けない、根っからの酢飯嫌いなのです。
今ならそれなりにネタも揃えられるし、何ならインスタ映えするように盛り付けることもできなくはないし、こどもの頃よりずっときれいにくるっと巻けるはず。
でも食べる事はありません。手に入っているのに入っていないなんてビットコインみたい。何だか不思議な気がします。
うちで食べないとなると、あとは誰かの家でご相伴にあずかるしかありません。
うーん、そうなると可能性ほぼ0ですね・・・・
だって友達いないし・・・・
・・・・手巻き寿司をうまく巻けるうんぬんより、まずは人間関係をうまくまとめるスキルを見につけるべきかもしれません。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。