西洋〇〇にまつわるエトセトラ -食べて書いてまた食べる話⑭ー

西洋〇〇にまつわるエトセトラ 火曜日:食べ物の話

どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。

いかがお過ごしでしょうか。

カタカナ
カタカナ

火曜日は食べ物の話。

せのつく食べ物ってめっちゃ少ない!

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今回のお題は「せ」なのですが・・・

さあ張り切ってせのつく食べ物の話をいたしましょうと言いたいところですが、なかなか思いつきません。

最初に思いついたのが「セミ」だもの。

沖縄では食べると聞きますが、残念ながら私は食したことがありません。

 

思い余って「せのつく食べ物」をググってみました。

赤飯、セロリ、せり、なるほどなるほど・・・・と思っていたら、一つの単語で目が釘付けに。

 

責槽(せめぶね)
https://www.weblio.jp/content/%E8%B2%AC%E6%A7%BD?dictCode=NHNSY

なんかエロい・・・・

漂う昭和のエロ感・・・・

カタカナ
カタカナ

読んでみたら日本酒の製造方法でした。失礼しました

(本文もエロ味あります、荒走り後攻めとかBLっぽい)

改めまして、「西洋〇〇」

よくわからん前置きが長くなりましたが、今回は「西洋〇〇」にしました。

一番わかりやすいのは西洋ナシでしょうか。

真ん丸な和梨ではなく、途中がくびれた西洋ナシ。

 

梨のように日本で一般的に出回っている食べ物の外国種を呼ぶときに用いられます。

和カラシと西洋カラシとか。

西洋カラシとは今でいうマスタードのことです。

カタカナ
カタカナ

英語も洋食も身近になるにつれて、

西洋〇〇という呼び名は使われなくなってきました。

「西洋=おとぎの国」への憧れ

私は西洋童話を好んで読む子供でした。

見たことのない風景やお姫様を想像して憧れていたのですが、中でもいちばん心を奪われたのは食べ物のシーン。

スープにキャロットケーキにジンジャークッキーに葡萄酒、自分の家の食卓には決して並ばない食べ物に思いを馳せては、どんな味だろうきっと夢みたいな味がするんだろうな、いつか食べてみたいなと想像して過ごしてました。

小さい時から食い意地が張ってるなと我がことながら感心するばかりですが、そのね、昔翻訳された童話の食べ物って西洋〇〇が多かったんですよ。

 

ピーターラビットか、ビアンカの冒険には「西洋スグリ」がでてた。

スグリだって知らんのに、西洋スグリなんか分かる訳ないですよ。

カタカナ
カタカナ

でも登場人物がおいしいおいしいと言って食べているから、

きっとめっちゃめちゃおいしいものなんだろうと。

30年前なんてブルーベリーすらメジャーじゃないですから、ベリーだってことすらわかんないの。木になる赤い何かだってことはうっすらわかるけど。

 

何で読んだかも忘れましたが、「西洋わさび」っていうのもあって。

わさびってあのお寿司のわさび!?

外国のわさびってどんななんだろう、見てみたいなあと憧れ(わさび嫌いだから食べたいとは思わない)。

 

「西洋ネギ」もあったなあ。

ネギをスープにしてる!という衝撃ね。スープなんてコーンスープしか知らんから。
お味噌汁に入れるものじゃないの???と思ったわ。

西洋カブ」もあった。

これは完全に「大きなカブ」のイメージに引きずられて、すんごいでっかいカブだと思ってた。

カタカナと西洋〇〇、ついに出会う

カタカナ少女が岐阜の片田舎で想像していた西洋〇〇、いまや日本でもお目にかかれるようになりました。

西洋スグリはグースベリーとして、ベリーのタルトによくのっかっています。

http://recfreshlife.wpblog.jp/2017/11/05/%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%80%80%E7%AC%AC5%E5%9B%9E%E3%80%80%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BC%88gooseberry%EF%BC%89/

初めて食べたときは「これがあの西洋スグリか・・・」としみじみしたものです。

想像より小さくて酸っぱかった。

 

西洋わさびはホースラディッシュになって、ローストビーフの横に添えられるようになりました。

S&Bのチューブタイプまで発売されてるんですよ!
最初見たときは腰を抜かしそうになりました。日本の西洋化もここまで来たかと思って。

https://www.sbfoods.co.jp/products/detail/14813.html

 

西洋ネギはポロネギ、リーキとして高級スーパーで見かけます。

西洋カブはまだ認知度は低いものの、コールラビルタバガが知られるようになってきました。(この二つは別種)

コールラビなんてNHKの野菜の時間で栽培方法を特集してたもん

 

その気になれば出会えるこの状態、大ファンだったけど急に引退しちゃった伝説のアイドルが隣の部屋に引っ越してきたみたいな感じだよ。
ごみ捨ての時に出くわしちゃって、見たらダメなもの見ちゃった的な。

こっちはどうしていいか分からんのに、相手は気さくに「おはようございます」って挨拶してくんの、パジャマ姿で。スーパーアイドルに寝癖がついてる!

ひえーーー、私どうしたらいいの!?

夢か、食い意地か

突然の少女漫画(りぼん連載)風味は置いておいて、西洋〇〇の話ですよ。

どれもこれも初対面時は「これがあの・・・」と深いのですが、実際に食べてみると「あれ、そこまでおいしくない」と思うんですよ。

なんで童話の登場人物たちはあんなにありがたがってたのだろうと

 

自分の中でほぼ伝説化しちゃってて、ハードルが上がりすぎてただけなんですけどね。

あーいやだいやだ、知識と経験ばっかり積み重なって心が擦れてますね。

カタカナ
カタカナ

今までで想像してたよりおいしかったのは

美味しんぼの小籠包だけだわ(西洋〇〇関係ない)

とはいえ、まだね、コールラビとルタバガは食べたことがないんですよ。

食べてみようかなと思う時もあるけれど、このまま童話の中の夢の食べ物として限界までキープしておくつもりです。

 

世の中には夢の食べ物があるんだと信じて生きるって、そこそこ幸せだと思うのですよ。

最後の最後の砦があるというか、人生に絶望しなくてすむというか。

どんだけ期待してんだよ、と思われるでしょうが、食いしん坊にとって食べ物は人生の支えですもの。

 

でもいつか食べたときに「すっごくおいしい!なんでもっと早く食べなかったの!私のバカ!」と思う可能性もないこともない。

うーむ・・・・・・・・・

夢か食い意地か、毎日心揺れ動くカタカナなのでした。

カタカナ
カタカナ

今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。

それではまた明日。