どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがおすごしでしょうか。
火曜日は食べ物の話をお届け。
最近、大阪がこの食べ物がアツいのです。
今週のお題は「お」
50音順に食べ物の話を書くコーナー、今週は「お」でございます。
さて、選ばれましたのはカタカナの大好物「大阪スパイスカレー」です。
いえーーーーい!いってみよーーー!!
大阪スパイスカレーって何?
大阪スパイスカレー?なにそれ?ソース入ってんの??と思われた方、当然です。
大阪といえば、お好み焼きにたこ焼きに代表される粉もんのイメージですもんね。
しかし、この数年、大阪は静かにスパイスカレーで盛り上がっているのです。
スパイスカレー?インドカレーのこと?と思われた方、当然です。
欧風式カレー(一般的なカレー)ではないカレーといえば、インドカレーです。スパイスカレーと聞いたらそりゃインドです。
合ってるといえば合ってるんですよ。でも違うといったら全然違うの。
大阪スパイスカレーには定義自体がありません。
ご当地メニューだと「地元の野菜を使う」とか決まりがあるもんですが、全くありません。
何なら店ごとにメニューが全く違います。
今だとダシをベースにスパイスたっぷり小麦粉なしカレーが主流ではあるんですが、このダシひとつとっても王道のカツオ・昆布からはじまって、エビ・鯛など魚介類をたっぷり使ったものもあれば、もちろん牛豚鶏の洋風ダシを使っている等お店によって千差万別なのです。
強いて言うなら、店ごとに独自の進化を遂げたカレーを
まとめて大阪スパイスカレーと呼んでいるというか。
しかしながら店主さんたちは大阪スパイスカレーを作っているつもりはなくて、ただ自分の納得できるカレーを作ってるだけなんですよ。
とにかく「そこにしかないカレー」なんですわ。
大阪スパイスカレーの雄・堕天使かっき~
私が食べて「これぞ大阪スパイスカレー・・・!!」と強く思ったカレーがあります。
マツコの知らない世界に出演されているので、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
かっきーさんのカレー、本当にすっごく自由なんですよ。
私が食べたときは「エビと魚をがしがし砕いてダシとって、岡山から帰ってきたんでそこで買ったピオーネ入れました、岩のりをまぶしたピクルスと一緒にどうぞ」カレーでしたからね。(台詞はかっきーさんの説明ほぼそのまま)
ピオーネはみなさんご存知、あのぶどうのピオーネ。うん、まじだよ。
エビとビオーネと岩のり・・・・味の想像つかなくないですか?
さらにすごいのが、ライスがカレー味の炊き込みご飯なの。
ターメリックライスじゃないの!
あいがけカレーをやりたいけど、店が激せまだから二種類のカレーを仕込むことができない。
でもあいがけやりたい・・・じゃあライスをカレー味にしたらいいやん!
まさかの「カレールー + カレー炊き込みご飯」のあいがけが誕生したのです。
言われてみればなんて事ない話なのかもしれないけど、これ思いつくのめっちゃすごいと思うんですよ。固定概念を覆してますもん。
しかもね、これが本当においしいんですよ!
カレー+ライス+ピクルス、まったく別の個性を持ったものが混ぜる事で渾然一体となって今まで食べた事ない味になるの!
まじで一生食べられる!って思ったもんな・・・・
かっきーさんに言ったら、苦笑いされたけど。
こんなカレー界のレボリューションが各お店でどっかんどっかん起きている訳です。
大阪スパイスカレーが名物にならない理由
じゃあ何で大阪スパイスカレーが全国に知られていないのか。
主な原因として、下記が考えられます。
2.店が小さい
3.場所が辺鄙
4.売切れ次第終了
5.不定休多い
大阪スパイスカレーのお店に特徴的な形態がヤドカリカレー。
夜だけ営業するお店の厨房を借りて、お昼の間だけカレーを提供するスタイルです。
だからお昼の3時間くらいしか営業していなかったりして、付近に住んでいる人でもタイミングを合わせづらかったりする。
さらにどこのお店も大抵めっちゃ小さいです。
先ほどのかっきーさんとこなんて、7席ぐらいの露天立ち食いです。
さらにさらに、場所が辺鄙!
メジャーじゃない駅からさらに歩いて10分先にある古いビルの上階とか、めちゃ細い路地の奥とか。ここどこやねんってなる。
先日行ったツキノワカレーも、
Googleマップを見ながらやっとこさ辿りつきました。
観光客の方だったらたどり着けない可能性ある。私だってたどり着けない可能性ある。
そして観光化されない最も大きな理由・・・それは売り切れ次第終了だから!
オーナーがひとりで材料費と手間隙かけて作っているから、30食限定なんてとこもあり。
やはり大量生産ができないと、盛大な観光化はしづらいですよね。
ちなみにかっきーさんとこは「ご飯なくなり次第終了」になっています。
最後に、不定休が多いから突然おやすみってこともあります。しかもその情報がTwitterでしかアナウンスされなかったりするの!
開店直前に「すみません、今日開店が30分遅れます」とか
流れてくるからな。
上記5点、観光客の方にはなかなか難しい条件ですよね・・・・
だってメッカの大阪市に住んでても厳しいもん。
大阪スパイスカレーをおうちでも味わえる
とはいえ、観光化できない5点がそのまま大阪スパイスカレーの魅力なんですよね。
思い通りにならないからこそ食べたいし。
数量は少なくても、週代わり日替わりメニューがばんばん出てくるし。
若い店主さんたちが一皿の中に個性をぶつけていってる感じもまたいいし。
「おいしかったらええやん」「おもろい方の勝ち」的考え方、
本当に大阪っぽいと思います。
大阪でしか食べられないし、大阪に行っても食べられないかもしれないのか・・・と落胆した方、安心してください、食べられますよ(古い)
実はレトルトカレーが発売されています。
大阪スパイスカレーブームが起こったきっかけのひとつといわれ、いまやビブグルマンで星をとっているお店のカレーです。
レトルトとは思えない脅威の再現率、箱に「カレーのことしか考えられへん」と銘打っているだけあります。私なんてカレーのことを考えるのは10日に1回あるかないかです。
私はこのレトルトカレーが大好きなので、遠方から来た方にはお土産としてお渡ししています。
ただね、苦手な人はめっちゃ苦手だそうです。
欧風カレーが好きな人からすると、びっくりする味かもしれないですね・・・・
ともあれ、最近は麻婆系(え?麻婆豆腐の麻婆だよ)が出てくるなどなど、大阪スパイスカレーはまだまだ進化中です。
大阪を訪れることがありましたら、ふと思い出していただけると嬉しいです。
もし食べられなくても、それはそれでいい思い出ってことでお願いします!
本日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。