どうも、非効率系ミニマリストのカタカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
火曜日は食べ物の話をお届け。
今日は「い」のつく食べ物について。
今週のお題は「い」
勝手に50音順に食べ物について書くシリーズ、今日は「い」です。
これは選択の余地なく「いちご」。
誰が何を言おうともいちごです。
なぜかと言いますと、私がいちばん好きな食べ物がいちごだから。
甘酸っぱくて、赤くて、いい香りがして。
ホワイトデーも、のんきち(夫)から高めのいちごを買ってもらいましたもん。
だから誰が何を言おうと「い」はいちごです。
こどものころからいちご好き
こどもの頃からいちごが大好物だった私。
どんなにぐずっていても、いちごが出てくるだけでごきげんになる単純なこどもでした。
その頃のお気に入りの食べ方がありまして。
いちごをコップの中にしこたま入れて、それをスプーンでつぶし、そこに砂糖を気の済むまで入れた「いちごをつぶしたやつ」。
こだわりはいちご型のスプーンでつぶすこと。味に関係ない。
よく言えばつぶつぶたっぷりジュースではありますが、
溶けきらない砂糖がじゃりじゃりしてて
「それもう砂糖だよね?」状態になってましたねえ。
でもそのとにかく甘い!が子どもの私にはご馳走だったのでした。
お菓子もいちご味がいい
さらにお菓子も基本的にいちご味ばっかり食べてて。
だってほら、いちご味ってハズレがないじゃないですか。すごく飛びぬけておいしいことはないけけれど、とんでもなくまずいってこともない。
異常に食い意地が張っている私としては、お菓子を買ってもらえるこの大チャンスにいちご味以外を選んで失敗したらどうしようと考えてしまうんですよ。
なら確実においしいいちご味を選ぼうと。
うわーーー、おもんない子ども。
先日、母親も「あんたはこどもの時からいちご味ばっかり食べてるもんな」と言ってくる位、筋金入りのいちご味好きだったようです。
いちごパフェの悲しい思い出
さて、いちごのお菓子と聞くと思い出すのが、大学生の頃に食べに行ったいちごパフェのこと。
心斎橋筋商店街にあるそのお店は、テレビで度々紹介されてる有名店でした。
名物はいちごが山ほど乗ったいちごパフェ。
こりゃ、いちご好きには見逃せません。
さっそく行ったんですよ、そのお店に。ひとりで。
今思うと、女子大学生がパフェをひとりで食べるってそこそこ寂しい状況な気がしますが、そんなことも思い至らないくらい食べたかったんですね。
お店の玄関横にはいちごの箱がうず高く積み上げられていて、いやがおうでもパフェへの期待が高まります。
いざ、夢の世界へーーー・・・・・
と扉を開けたはいいものの、店内にいたのは超無愛想なおじさんおばさん(店主っぽい)。
席数は50席くらいあり、お客さんは1組だけ。
席に案内してくれないもんだから、自己判断でテーブル席に座ろうとしたところ「あんたひとりやろ?なんでそこに座るんや」と怒られ、「まあいいわ、混んだら移動してな」と吐き捨てられる始末。
うう・・・・・
まだまだ今ほど世間擦れていなかった私はすっかり落ち込んでしまいました。
それでもここにはいちごがある!気を取り直していちごパフェを注文。
期待に胸を膨らませているところに届いたパフェは、テレビで見たのとちょっと違うような・・・?全体的にいちごが少ないような・・・・?
運んできたおじさんが話し出します。
「写真撮影禁止やからな。うちは○○テレビと専属契約してて、そこ以外に写真出せへんねん。だから写真撮ったらあかん。」
・・・・・なにそれ?
写真があかんことは別にいいけど、なんでそれを上から目線で言われなくてはならんのか・・・?
やるせない気持ちになりましたが、これはおっさんの罪であって、いちごパフェが悪いわけではありません。食べよう。
てっぺんのいちご。うん、いちごだ。普通のいちご。いちごはおいしい、いちごは正義。
その下には生クリームではなく、黄色いクリームが入っています。
カスタードクリームかな?それにしてはかなり色が薄いけど。
とりあえず、謎の黄色いクリームだけ口に入れてみます。
・・・・・・まずい。
とにかく粉っぽくて、それ以上に信じられないくらい甘い。
小麦粉を少量の水で溶いたどろどろのやつに、砂糖を袋ごとぶっこんだみたいな味。
なんで黄色いのかもわかんない。
まかり間違ってもカスタードクリームじゃない。
幼い頃にいちごをつぶしたやつ(砂糖じゃりじゃり)を食べていた私ですら、甘すぎる!と叫んでしまいそうになるほど甘いのです。
それまでね、甘いものを食べてまずいって思ったこと一回もなかったんですよ。
生まれて初めてまずいパフェを食べました。
でもいちごに罪はありません。これは謎のクリームを作ったおっさんの罪です。
クリームをこそげとりながらいちごだけ完食して、逃げるように店を後にしたのでした。
あのいちごパフェを食べて学んだこと
いやいやいや、パフェってまずくなりようがないじゃないですか。
いちごと生クリームとコーンフレークとか、素材そのまま入れて作るんだから。
上記が入ってれば喜ぶような簡単なやつだったんですよ、カタカナは。
頭っから世の中にまずいパフェなんてないと思っていたのですが、
「世界にありえないことなんてありえない」と教えてくれたのが
おっさんのいちごパフェなのです。
今でもそのお店があるのか分かりません。
私が食べた直後、時代は写メ大時代に突入しました。いまやインスタが当たり前。
おっさんはTVの力を信じていたのだろうけど、素人の口コミがメディアと同等の力を持つ時代がくるなんて思いもしなかっただろうな。
私も思ってなかったけど。
おばあちゃんのいちごの話
おっさんのいちごパフェ以上に覚えているいちごもありまして。
社会人になった私が帰省した時、「ほら食べ。」って祖母がいちごを出してくれたんですよ。
そのいちごがね、めっちゃめちゃふぞろいなの、すんごい大きいのもあれば小さいものあって。
しかも全然赤くないの。ほとんど青いの。
家庭菜園の方が上手に作るよってくらい超C級品。
そのころ祖母はあまり歩けなくなっていたんですけど、私が帰ってくるからって無理して近所の八百屋さんで買ってきてくれたんだと思うんですよ、「カタカナちゃんいちご好きやから。」って。
その八百屋さんも、昔は流行ってたけど、今はおじいちゃんが細々やってるお店なんですよね。
食べたらまあ酸っぱくて酸っぱくて。
仕方なく、こどもの頃と同じように砂糖をつけて食べました。
今でも酸っぱいいちごを食べると、あの日の祖母の気遣いや衰え、知らず知らずのうちに過ぎ去った膨大な時間が胸に迫ってくる思いがします。
久しぶりにいちごに砂糖をつけて食べたいなと思ったけど、そういえばいまの我が家には砂糖がないのでした。
あの日は遠くなりにけり・・・・・
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。