どうも、カタカナことカタオカカナです。
いかがお過ごしでしょうか。
土曜日は雑多な話。
人生初・マンモグラフィ検査を受けてきた。
マンモグラフィ初受診
もうね、書かずにいられないから書くのですけど、生まれて初めてマンモグラフィを受けてきました。
何となく名前は聞いたことあるなーという人も多いかと思います。
ざっくり言うと乳がん検査ですね。
40歳になると、自治体や健康組合から検査のすすめがあるんですよ。
まあ俗に言う人生の折り返し地点に差しかかった訳ですし、いっちょやってみるかってね、軽い気持ちで受信してきたんですわ。
それが昨日のこと。
感想といたしましては、これが最初で最後の受診になるかもしれません。
マンモグラフィ、前評判を聞く
一応ですけど、ちらっと前評判は聞いてたんですよ。
ものすごく痛いと。
ソースは勤め先の社長です。
社長いわく、マンモグラフィとは・・・・
- 胸を板みたいな機械に挟む
- ぐりぐり挟む
- ものすごく痛い
分かるような分からないような。いや、分からんわ。
もう二度と受けない!と断言させるくらいの体験だったそうです。
とはいえ、この日本の医療技術からして、そこまで痛い検査なんて考えにくいじゃないですか。
世界一MRIがある国ですよ?
社長も話をちょっと盛って大げさにしている可能性がありますし、まあ何とかなるでしょ、と気楽に構えてたんですよね。
マンモグラフィ検査、始まる
で、ついにマンモグラフィの検査をやったんすわ。
うん・・・・(遠い目)
検査部屋の中に入ると、女性の技師さんがひとりにこやかに迎えてくれました。
いざなわれるまま、上半身すっぱだかで検査機械の前に立ちます。
けっこう大きい機械です。
マンモグラフィ、初めて受けられるんですよね。
簡単に説明しますと、胸を機械に挟んで平らにして組織の写真を撮る検査です。
わざわざ説明してくださってありがたい・・・
検診先のスタッフさんたちはみんな優しくて丁寧でいい人ばっかりなんだよな。
とはいえ、乳むき出しではなく服を着たまま説明を聞きたかった気もします。
ちょっと痛いですけど、
少しの間ですから我慢してくださいね。
あ、やっぱり社長の言うとおり痛いんだな。
でもほら、看護師さんだって注射するときに「ちょっとチクッとしますよー」って言いますけど、あれ本当にちょっとじゃないですか。
大げさに言っといて、なんだそうでもなかったやんって安心させるパターン。
では、はじめますね!
では左腕をここに乗せて、左胸も機械の上に乗せてください。
あ、はい、よろしくお願いします。
雰囲気としては、胸の辺りまである机の上に腕と胸を置いてる感じ。
はい、ちょっと触りますねー。
(ぐい!ぐい!)
技師さん、機械に乗せてる左胸をぐいっと持ち上げて場所の調整をしていきます。
思いっきり乳触るやん・・・別に検査やからいいんやけど。
私から離れ、おもむろにハンドルのようなものをまわす技師さん。
すると、胸が板と板の間に挟まれていくではないですか。
まさかの手動!!
自動で機械が挟みにくるんだとばっかり思っていました。
それにしても、左右から板に挟まれた乳。
こんな状態の乳、初めて見たわ・・・
技師さんは私の背後から乳の場所を最終調整しているようです。
ではお顔は左側、私の方を向いてください。
反対の胸が写りこまないように、
右腕で右胸をぐっと外側に押さえてくださいね。
右腕で自分の右乳を外側に向けて押さえるなんて、これまた人生初の体験です。
今まで内側にしか寄せたことないし。
全体的に体がねじれてるけど、なにこの状態・・・と思っていたら、さらに乳が挟まれる感覚が!
いってええええええええええ!!!!!!!
え?は?なにが起こってんの?
すんごい痛いんですけど!!!!!!!!!!!!
そのまま我慢してくださいね!
すぐ撮影しますからね!
パタパタパタ・・・と技師さんの小走りの音が遠ざかり数秒後。
また小走りの足音が戻ってきました。
はいお疲れ様でしたと声が聞こえると同時に、乳から痛みが消えていきました。
・・・
・・・・
・・・・・・・
なんじゃあこりゃあ。
この世のものとは思えないくらい痛いやん。
注射の「ちょっと痛い」と、
マンモの「ちょっと痛い」のレベルが違いすぎるんですけど。
「ちょっと(気絶するくらい)痛い」の略ですよね、これ。
この痛みを例えるならとよく言いますけど、こんなに痛い状況になったことないので例えが思いつきません。出産ほどじゃないだろうけど、それにしても痛い。
下敷きと下敷きの間にお餅を挟んで、左右から万力で限界までつぶす、これの人体バージョンと想像してもらうのがいちばん早いかもしれません。
乳を挟むんじゃなくて、つぶす、伸ばすが正しいですね。
ていうか、あのハンドルが怖い。あの手動ハンドルが拷問器具感を演出しています。
これは本当に現代日本の検査なのか・・・・?
検査は続く
起こったことに頭の整理が追いつかず、言葉がでません。
私の様子を心配して技師さんが声をかけてくれました。
あまりに痛いし、想像以上に物理的な検査だったから驚いて呆けてましたと伝えると、そうですよね、痛いですよね、すみませんと技師さんが謝ってくれました。
いやいやいやいや、痛いのは技師さんのせいじゃないし、検査をお願いしたのは私だし。
こっちこそぼーっとしちゃってすみません。
なんてやり取りのうちに、想定外の痛みによって意識が混乱したのか自然と笑いがこみ上げてきました。
めっちゃ手作業なんですね、検査。あははははは。
乳の場所の調整も、機械の調整も、撮影も走って小部屋に飛び込む感じだし、ほぼ人力っていうか。手作り感あるっていうか。
そうなんです・・・。でもこの機械すごいんですよ。
お札を撮影したら、細部の模様まで全部きれいに写るんですよ!
そうなんですか、あはははは、すごいですね。
お札をきれいに写す前に人体に与える物理的影響を考慮してもよかったんじゃないかな、ねえ製造メーカーさんよ。
なんて話しているうちに、例のハンドルによって着々と右乳が機械に挟まれていきます。
ぐは!やっぱり痛い!!
さっきまでの笑いが吹っ飛んで、意識が乳に戻ってきます。
顔を右に向けて、
左腕で左胸を外に押さえてくださいね!
はい、ただいまやります!(痛みのせいでめっちゃ従順)
カタカナさん!
右腕が写ってしまいます、もっと外に!
右腕が写るだと・・・・
力を込めて右乳を外に向けて押さえます。
カタカナさん!
もう少しだけ外に!
無理無理無理無理無理!!!!!!!!!
こうしている間も、左乳は左右からつぶされて痛いったらありゃしません。
頭の中は「痛い」でいっぱいです。
しかし、もたついている暇はありません。一秒でも早く終わらせないとまずい。
これでもかああああ!!
ありったけの力を右腕に込めて、乳を外に押さえます。
もっと!
もっとちょっとだけ外です!
これ以上やると右乳がもげるわ!
早くしてくれええええええええ!!!!!
OKです!撮影しますね!!と声がして数秒後、戻ってきた技師さんによって右乳が開放されました。
ふう・・・なんて戦いだったんだ。
でも、これで全て終わった・・・・・・・・
共に危機を乗り切ったことによって、技師さんとも連帯感が生まれた気がします。
本当にありがとうございました、と言おうとしたその時、
お疲れ様でした。
では次は右胸を上から挟みますね。
聞いた瞬間、目の前が真っ暗になりました。
人は絶望すると本当に目の前が暗くなるんですね。ひとつ賢くなりました。
ちなみに、上から挟んだほうが痛かったです。
検査終了後
終了後、たまたま社長に会ったので、マンモを受けたことを報告したんですよ。
あなたの言っていたことは間違っていませんでしたと。
ありのままの事実で、一切大げさではなかったと。
普段だったら自分から話には行かないのですけどね、どうしても話さずにいられませんでしたわ。
社長は「ああ・・・」と哀れんだ顔をしつつ、手でハンドルを回すしぐさをしました。
やっぱりみんなあのハンドルが印象に残るのね・・・
そしてチョコレートをくれました。
この後の社長と私、二人の話し合いによって、
- マンモグラフィは本当に無理、痛すぎる
- ほぼ拷問。何でも白状する
- 100年後の人が見たら、昔の人は何て野蛮な検査をしてたんだと思うだろう
- 知らない状態じゃないと受けられない、痛みを知った上で受診するのマジ無理
という合意がなされました。
女性の体に生まれて数十年、胸って大事にされてきたわけですよ。
自分からも人からも。
ひどい扱いも、痛い行為も受けたことなんてありません。
実は胸ってすんごい過保護にされてきたんだな・・・と今回の検査を通じて理解しましたね。
胸が物理的に痛いって状況自体初めてでしたもん。
カルチャーショックを受けて混乱した部分もあったなあと感じています。
マンモグラフィは二度と受けたくないけど、1億円もらえるなら考えてもいいかな・・・・
なんて思ってしまうくらい痛い。
ちなみに、社長は「1億円もらえるなら会社のために受けるけど、社員一人につき1億円じゃなかったらイヤ」とのことでした。合計20億円。
最後に
初めてのマンモグラフィ、本当に痛かったです。
鬼滅の刃のたんじろうが「俺は長男だから痛くない!」とケガを我慢してますけど、あれと一緒で「私は大人だから泣かない!わめかない!」と自分で自分に言い聞かせてやっと正気を保ったようなもんでした。
上から撮影されている時なんて、1秒が永遠に感じられるくらい長く感じました。
時が止まっている・・・?
これはザ・ワールド!? 9秒の時点で時を止めたのか!?
もしやこれは新手のスタンド使い!あの技師か!?
まさか、あの手動ハンドルがスタンド!!!!????
なんて思う余裕もないくらい痛かったです。
思い返すと、スタンドの戦いとして描かれても違和感ないくらい切迫してました。
精神力の戦いです。
もし私にスタンド能力があったら、絶対にあの手動ハンドルを動かないようにしたね。
コロナ禍が落ち着いたら、日本の医療技術の総力を持って、マンモグラフィとバリウム検査を根本的に改革してほしいものです。誰にでも喜ばれるし、桁違いに儲かると思う。
と社長に話したら、乳をつぶさずにできる技術はすでに開発されているとのこと。
ただ広まってないだけらしいです。
お願い、お願いだから早く普及してほしい。
大事な検査だからこそ、負担なく気軽に受けられるようになった方がいいじゃないですか。
そりゃね、命はお金で買えないですから、痛くても検査したほうが有益だと分かってはいるんですよ。
頭では分かっていても、あの痛みを思い出すと躊躇してしまうもの・・・・
生理前の胸が張る時期には受けない方がいいと思います(初・有益な情報)
そうそう、オレには関係ねーと思っている男性諸君よ。
しかし安心せよ。マンモグラフィは男性の乳にもばっちり対応しているぞ。
今日もここまでお読みいただいてありがとうございました。
それではまた明日。